4月21日の本誌前号で、姉妹都市の宜蘭県蘇澳鎮から4月20日に石垣市に立体マスク3000枚と不織布600セット、メッセージカードなどを寄贈したことをご紹介しました。
4月21日には、日華議員懇談会（古屋圭司会長）からの要請で、台湾の台湾日本関係協会（邱義仁会長）から日本台湾交流協会（大橋光夫会長）に寄贈されるマスク200万枚が成田空港に到着。この便は、台湾が200万枚のサージカルマスクを日本に寄贈するための特別フライトの中華航空貨物専用機だったそうです。
謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表や船町舟町仁志・日本台湾交流協会専務理事の立会いの下、マスクを受け取った古屋会長は「困った時に手を差し伸べてくれる方こそ真の友」と感謝の意を表しつつ、マスク不足に困っている全国の特別支援学校1300校への個別発送と47都道府県と20政令都市への発送を通じて公立病院へと配布される旨を明らかにしています。
このマスク200万枚の寄贈に対し、すでに菅義偉・官房長官や茂木敏充・外務大臣が謝意を表していますが、安倍晋三総理も謝長廷代表の携帯に直接連絡して蔡英文総統や台湾の人々への謝意を伝えたと報じられています。
また4月15日には、中伊豆ライオンズクラブと交流のある台北市のロータリークラブ関係者から、19日の市長選挙への投票者用にと伊豆市選挙管理委員会にマスク2万枚が贈られ、4月16日には、千葉県の和田健一郎・白井市議の仲介により、台南市の台南市台日友好交流協会（郭貞慧理事長）と民間企業の未来式企業はマスクカバー500枚（大人用300枚、子供用200枚）を千葉県白井市に寄贈されています。
医療用フェイスシールドや防護服が日本で不足していることを知った台湾の高雄市医師会は4月20日、治療に当たる大阪や京都の医療従事者を支援しようと、飛沫などが顔にかかるのを防ぐ医療用「フェイスシールド」600個を含む医療物資20箱を送り出したそうです。
さらに、姉妹提携を結ぶ台北北区ロータリークラブと東京北ロータリークラブは4月21日、合同で東京都看護協会に2000個のフェイスシールドを寄贈したそうです。
中央通信社が2000個のフェイスシールド寄贈について伝えるとともに、「台湾の医療関連組織や企業も、雨がっぱの提供を求めた大阪市の松井一郎市長の呼び掛けに呼応して1万2000着を集め、16日から発送が始まっている」と報じていますので、下記にご紹介します。
前号でもお伝えしたように、台湾の人々も武漢肺炎では苦労しています。それでも困っている日本を支援しようという温かい思いと、一緒にこの試練を乗り越えようという思いがギュっと詰まった嬉しい話ばかりです。
さしもの武漢肺炎も、台湾では迅速かつ的確、そして厳格に対応してきたことでほぼ押さえ込みに成功しています。日本もしっかりせねばと改めて気を引き締めさせられる、本当にありがたい「真の友」台湾からの声援と支援の数々です。
—————————————————————————————–日台のロータリークラブ、日本の看護協会にフェイスシールド寄贈【中央通信社：2020年4月22日】https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202004220007.aspx
（東京中央社）台湾では、日本の新型コロナウイルス対策を支援する動きが官民の隔てなく広がっている。東京都看護協会（新宿区）では21日、日台のロータリークラブ（RC）が合同で提供する2000個のフェイスシールドの贈呈式が行われた。
フェイスシールドを贈呈したのは、姉妹提携を結ぶ台北北区RCと東京北RC。台北北区RCの曹志仁会長は贈呈式には出席しなかったが、同日、中央社の電話取材に応じた。日台RCの交流は長く、日本で感染者が急増したことに心を痛めていたという曹氏。今回は第1陣で、さらに第2、3陣も追加する予定だと意欲的に語った。この日には台湾の政府が日本の医療従事者らに寄贈したマスク200万枚も成田空港に到着している。
民間ではフェイスシールドのほか、台北市のRC関係者が15日、伊豆市にマスク2万枚を、南部・台南市の国際交流団体と民間企業が16日、マスクカバー500枚を千葉県白井市に寄贈している。
また、東部・宜蘭県蘇澳鎮公所（役所）は20日、鎮内の各学校や団体から寄せられたマスクを、メッセージカードなどを添えて姉妹都市提携を結ぶ沖縄県石垣市に送った。
台湾の医療関連組織や企業も、雨がっぱの提供を求めた大阪市の松井一郎市長の呼び掛けに呼応して1万2000着を集め、16日から発送が始まっている。
（楊明珠／編集：塚越西穂）
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