【祝】 台湾政府が防護服5万着を日本に寄贈 台湾らしい配慮に感謝

 台湾政府が4月のマスク200万枚につづき、防護服5万着を5月末までに日本に寄贈していたそうです。防護服はマスクと同様、日華議員懇談会(古屋圭司会長)を通じて贈られたとのことで、古屋議員はブログ「古屋圭司通信」で「私は消防議員連盟会長を務めており、すでに消防庁と配分について協議。改めて、台湾には心より感謝」と述べています。

 どういうわけか、このニュースは産経新聞しか報道していませんが「梅雨の季節を迎え災害の発生も予測される中、日本各地で消防団が中心となって避難所における活動などに従事することを想定」してお贈りいただいたそうです。

 配慮の行き届いたなんともきめ細かい台湾らしい寄贈です。

 実は、2011年3月の東日本大震災のとき、外務省が各国からの支援物資を一覧表にしていて、台湾からの物資の中に「納体袋」がありました。はて、「納体袋」とはなんだろうと思って調べてみたら、ご遺体を納める袋のことでした。

 納体袋はボディ・バックや遺体収納袋とも呼ばれ、ウイルスや血液を完全密閉する構造になっていて、死臭を外部に漏らさない防臭効果、二次感染を防止する防菌効果、腐敗の進行を遅らせる防腐効果があるそうです。

 津波で亡くなった方の中には片腕や足がないなど目を当てられないほど傷ついたご遺体も少なくなく、それを外部に見せない効果もあったといいます。

 この納体袋を台湾政府から贈っていただいていたのです。外務省の寄贈一覧に納体袋があったのは台湾だけでした。

 今回の防護服も、先を見越した実にきめ細かい台湾らしい配慮だと思い、感謝の念を表しつつ、下記に産経新聞の記事をご紹介します。

◆古屋圭司通信:台湾日本に防護服5万着 (6/14産経新聞2面)[6月14日] http://www.furuya-keiji.jp/blog/archives/14878.html

—————————————————————————————–台湾、防護服5万着を日本に寄贈 4月のマスク200万枚に続き【産経新聞:2020年6月13日】

 新型コロナウイルス対策として、台湾政府が防護服5万着を超党派議員連盟「日華議員懇談会」(会長・古屋圭司元国家公安委員長)を通じて日本側に寄贈していたことが13日、分かった。

 防護服は5月末に日本に到着した。5万着のうち2万5千着は台湾系医療従事者に、残る半分は日本の消防関係者に提供された。防護服は品薄が指摘されており、梅雨の季節を迎え災害の発生も予測される中、日本各地で消防団が中心となって避難所における活動などに従事することを想定したという。

 台湾政府は4月にマスク200万枚を日本に寄贈したばかりで、自民党関係者は今回の台湾からの防護服提供について「困っているときは助け合うという日台の信頼関係の深さを表している」と感謝の言葉を述べた。

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