人を超えています。亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された方々に心からお見舞い
申し上げます。
4月14日夜9時26分ごろ、熊本県の益城町(ましきまち)を中心に震度7という大きな地震が襲
い、それも束の間、16日午前1時25分ごろには、震度は6強ながらマグニチュードは7.3という地震
が熊本市内を襲いました。気象庁はこの地震を14日以降に続く「本震」と判断しているそうです。
15日午後、本会の熊本県支部(廣瀬勝支部長)の支部役員などに安否確認の連絡を入れますと、
益城町に住む関係者を含めて大丈夫だったようで少し安心しました。ただ、命に別状はなかったも
のの、屋内はめちゃくちゃで、余震が頻繁に起こるので一睡もできなかったそうです。このときに
は、廣瀬支部長が住む小国町(おぐにまち)や南阿蘇村では震度3程度だったそうで、何も被害は
なかったとのこと。
しかし、16日の本震は小国町や南阿蘇村を襲い、マグニチュードも7.3。昨日午前、携帯が不通
というニュースが流れていましたが、それでも廣瀬支部長とは携帯がつながりました。まだ余震が
続くなか「初めてマグニチュード7.3を経験し、生きた心地がしなかった」と伝えていただきまし
た。
アメリカ、イギリス、ロシア、タイなどからは次々とお見舞いのメッセージが出され、台湾から
も心配やお見舞いの声などが届けられています。
馬英九総統は15日、安倍晋三首相宛にお見舞いメッセージを送り、1千万円を寄付すると発表。
16日の本震発生を受け、50万米ドル(約5500万円)の追加支援を発表しています。
また、蔡英文・次期総統も14日夜、地震の知らせを受けるとすぐに秘書長を通じ交流協会に連絡
して被災地の状況を把握、お見舞いの言葉を送って被害が最小限になるようにとのメッセージを発
表しました。100万台湾ドル(約340万円)を寄付するとも表明しています。
さらに、柯文哲・台北市長、林佳龍・台中市長、頼清徳・台南市長、陳菊・高雄市長の4市長
は、給与の1カ月分を寄付し、市に義援金を募る窓口を開設する意向を表明しています。
ともかく、本日(17日)になっても、午前0時から6時くらいまでの6時間に、震度3や4の余震が
18回も熊本市内や阿蘇地方、大分県の中部や北部を襲っています。まったく油断できない状況が続
いています。
台湾などからのお見舞いや支援表明に御礼申し上げますとともに、これ以上の犠牲者が出ないよ
う心から祈っています。
台湾、50万ドル追加支援へ 救援隊派遣の準備も
【朝日新聞:2016年4月16日】
熊本地震の被害に対し、台湾で支援の動きが出ている。台湾の外交部は16日夜、馬英九(マーイ
ンチウ)総統が50万米ドル(約5500万円)の追加支援を指示したと発表した。15日に熊本県に1千
万円を寄付すると明らかにしていた。日本政府に対し、救援隊派遣の準備があることも伝えたとい
う。
一方、野党・民進党は義援金100万台湾ドル(約340万円)を寄付すると発表。2月に地震に見舞
われた台湾南部・台南の頼清徳市長や高雄の陳菊市長は「震災時に熊本から支援を受けた」として
給料1カ月分の寄付を表明するとともに、市として熊本県への義援金受け付けを始めた。(台北=
鵜飼啓)