【質問】2回目 2月8日送信
大学入試センター殿
質 問 状
過日、質問状を送付した渡邊裕一と申します。この度は、先にお送り質問状への返答を拝受いたしました。しかし、先の質問状への回答としては、少々ズレたご返答かと見受けられますので、もう一度、質問状を差し上げさせていただきます。
平成22年2月5日付の返答では、「多くの「現代社会」の教科書で言及されているこの最高裁判決を、選択肢の一つとして取り上げたものです」との回答をいただきました。そ点に関して、大学入試センターの作問の方々への質問を行っているのではありません。
今回の第1問の問3は、教科書に記述されているかどうかという点とともに、一般的な解釈がどうかというのが重要であります。なぜならば、全ての高校教科書の「現代社会」に、該当する事項の記述がない限りにおいては、それ以外の教科書を利用する受験生たちは、一般的な解釈に基づいて解答するしかないからであります。
(もし、すべての「現代社会」の高校教科書に、平成7年2月28日の第3小法廷判決において、平成5年(行ツ)第163号に対して出された理由(2)に基づく、外国人参政権に関する記述があるならお教えください。)
そのような、中立的であるべき独立行政法人としての大学入試センターの性格から鑑みまして、全ての教科書に記述されていない事項に関して、一般社会での見解が分かれている事項に関して、一部の教科書の見解で作問をすることが適切かどうかを問うているのです。これは、学習指導要領を逸脱した部分での政治的な判断を受験生に求めています。
第1問の問3を、外国人参政権に関する記述がない教科書で学んだ受験生たちが回答すると、BもCも共に「適切ではない」と解答することができます。以前の質問状にも書きましたが、「最も適切ではない」ことを問う問題と、「適切ではない」ことを問う問題が併存している中では尚更です。
以上の点から、受験生への公平を期すために、BもCも共に正解とするか、正答が導き出されない悪問であったと判断されるべきであると思います。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
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