ジを携えて熊本県を訪問、熊本で9日に着任したばかりの謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表と
合流し、蒲島郁夫知事と面会して義捐金と応援メッセージを贈呈したとお伝えした。
その際に「熊本日日新聞」の記事を紹介し、「台湾全土から集まった約1億5千万円を蒲島知事に
贈った」という記述について、台湾全土ではなく、高雄市と台南市で募った義捐金だろうと疑問を
呈した。
やはり、この義捐金は高雄市と台南市で募った義捐金で、地元のテレビ熊本も「高雄市と台南市
の市民の募金」と伝え、産経新聞も「(熊本)県と国際交流促進の覚書を締結している台湾第2の
都市・高雄市長、隣接する台南市長が、募金などで集めた義援金」と書いている。
なお、陳菊・高雄市長と頼清徳・台南市長は、蒲島郁夫・熊本県知事に4,400万台湾ドル(約1億
5,000万円)、また昨日は大西一史・熊本市長に2,116万台湾ドル(約6,600万円)の合わせて6,516
万台湾ドル(約2億1600万円)の義捐金目録を贈呈している。
熊本の人々も、台湾からの真心のこもったこの「雪中送炭」に勇気づけられているのではないだ
ろうか。真にありがたく、感謝の言葉以外にない。
「熊本は独りじゃない」 台湾南部2市、2億円超える義援金寄付
【中央通信社:2016年6月11日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201606110001.aspx
(台北 11日 中央社)南部・高雄市の陳菊市長と台南市の頼清徳市長は10日と11日、今年4月の
地震で大きな被害を受けた熊本県と熊本市をそれぞれ訪問し、義援金計寄付した。
頼市長は熊本市で11日、同市と台南市は今年、ともに地震に見舞われたと語り、「熊本は独り
ぼっちにならない」とエールを送った。台南市では2月に発生した地震で117人が亡くなってい
る。
一方、陳市長は10日、高雄市民が熊本地震の発生直後から救助や復旧の状況などに関心を寄せ、
義援活動にも積極的に参加したことは、双方が家族のように仲が良いことを示していると述べた。
また、復興への願いを込めた贈り物として、熊本県出身の詩人、坂村真民氏の言葉「念ずれば花ひ
らく」を台湾の書道家が揮毫した額を寄贈した。
頼陳両市長は10日に蒲島郁夫・熊本県知事、11日に大西一史・熊本市長と面会したほか、地震で
大きな被害を受けた熊本城などを視察した。今回の熊本訪問には9日に着任したばかりの謝長廷駐
日代表(駐日大使に相当)も同行している。
一行は12日に台湾に戻る。
(張栄祥/編集:杉野浩司)