11月7日、佐賀県嬉野(うれしの)市と南投県魚池郷が「友好交流協定」を締結しました。
嬉野市は10月16日に嘉義県竹崎郷がお茶の産地というご縁で「友好交流協定」を締結したばかりですが、今回も共通点は「お茶」だったそうです。
魚池郷には、群馬県沼田市出身で「台湾紅茶の父」と今でも台湾の人々から尊敬されている新井耕吉郎(あらい・こうきちろう)が湖畔の盆地は紅茶の産地になるとして研究を進めた日月潭があります。
本年6月25日、新井耕吉郎をご縁として沼田市と魚池郷は「交流に関する覚書」を結んだばかりでした。
一方の嬉野市も、嬉野温泉でも有名ですが、ご存じ「うれしの茶」の一大産地。
今回の提携も台北駐福岡弁事処(台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処)の陳銘俊・総領事が仲介したそうで、陳処長は劉啓帆・魚池郷長ら一行を伴って嬉野市を訪れ、調印式に立ち会ったとのことです。
この友好協力協定の締結により、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは178件(本会調査)となり、今年に入って新たに結ばれた提携数も下記のように12件となっています。
◆2025年の日台都市間提携 1)02月13日 本庄市が台南市と「友好交流協定」締結 2)03月13日 宇土市、宇城市、美里町と台南市が「友好交流協定」を締結 3)05月26日 北海道平取町と花蓮県萬栄郷が「友好交流協定」を締結 4)06月10日 北海道むかわ町と台南市左鎮区が「友好交流協定」を締結 5)06月25日 群馬県沼田市と南投県県魚池郷が「交流に関する覚書」を締結 6)07月01日 北九州市と高雄市が「都市間の連携強化に関する協定」を締結 7)07月04日 大分県日出町と新竹市が「友好交流協定覚書」を締結 8)07月15日 北海道余市郡仁木町と花蓮県鳳林鎮が「友好交流協定覚書」を締結 9)08月07日 宮城県名取市・岩沼市と桃園市が「交流促進協定覚書」を締結 10)10月16日 佐賀県嬉野市と嘉義県竹崎郷が「友好交流協定」を締結 11)10月20日 青森県・むつ市と高雄市が「友好協力協定」を締結 12)11月07日 佐賀県嬉野市と南投県魚池郷が「友好交流協定」を締結
南投県魚池郷、佐賀県嬉野市と友好交流協定締結 産業や観光などで協力へ【中央通信社:2025年11月8日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202511080004
写真:協定締結を喜ぶ(左から)駐福岡弁事処の陳銘俊処長、魚池郷の劉啓帆郷長、嬉野市の村上大祐市長、森田明彦市議会副議長=11月7日、嬉野市(駐福岡弁事処提供)
(東京中央社)茶どころとして知られる中部・南投県魚池郷は7日、佐賀県嬉野市と友好交流協定を結んだ。
今後は産業や観光、教育、文化、スポーツなどの分野で協力を進めていく計画だ。
協定締結は台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(領事館に相当)のあっせんで実現した。
この日、陳銘俊処長(総領事に相当)は劉啓帆郷長らと共に嬉野市を訪れ、日本と中華民国の国旗が振られる中、村上大祐市長や職員らから熱烈な歓迎を受けた。
嬉野市は先月、南部・嘉義県竹崎郷とも友好交流協定を結んでいる。
締結式で劉郷長は、より深く温かい交流ができることを期待すると語った。
また記念品の交換が行われ、嬉野市は全国茶品評会で1位に輝いた「うれしの茶」を、魚池郷は地元の土で作った茶つぼを贈った。
陳処長は、台湾と日本の人々の関係は非常に親密で、特に九州と台湾の地方間交流はより緊密だとあいさつ。
年内にはさらに複数の台湾の自治体が日本と協定を結ぶ予定だと語った。
嬉野市茶業振興課の中野暖久副課長は、双方ともお茶の産地だとした上で、交流が深まり、行政のみならず民間も一緒に交流していければと話した。
(戴雅真/編集:齊藤啓介)
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