2月22日に「石川県日台親善協会」が発足 蔡明耀副代表らが祝福

 石川県は、烏山頭ダム(台南)を造った八田與一(はった・よいち)や白冷[土川](台中)を造った磯田謙雄(いそだ・のりお)などを輩出し、台湾との関係は深い。

 日台初の県議会同士の協定を結んだのも石川県議会だった。2006年12月19日、金沢市内のホテル日航金沢において台湾の台南県議会と石川県議会による「友好交流協定」調印式が行われ、県議会の長井賢誓(ながい・けんせい)議長と台南県議会の呉健保議長が調印した。

 一方、石川県には1997年11月に「石川県日華親善協会」が設立されていて、長井賢誓氏が長らく会長をつとめ、「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」(1989年設立)、金沢ライオンズクラブ、「日台友好促進石川県議会議員連盟」(2006年9月設立)、「金沢市日台親善議員連盟」(2008年3月設立)などとともに台湾との交流を推進していた。

 ところが、2018年10月に長井氏が亡くなったことで石川県日華親善協会の活動は停滞していたようだが、このほど新たに「石川県日台親善協会」が設立され、去る2月22日、谷本政憲・石川県知事や宮元陸・加賀市長などとともに蔡明耀・台北駐日経済文化代表処副代表と李世丙・台北駐大阪経済文化弁事処処長を招き設立大会を開催した。下記にその模様を伝える「台湾週報」の記事をご紹介したい。

 ちなみに、本会理事でもある宮元陸・加賀市長は、石川県議会議員のときに「日台友好促進石川県議会議員連盟」事務局長として台南県議会との「友好交流協定」を推進した張本人。当時、石川県は中国・江蘇省の間で友好交流関係にあり、台南県との姉妹都市交流を推進しようとしていた宮元議員たちに非協力的だったことから、議会交流に切り替えたという。

 宮元氏は加賀市長選挙の選挙公約に台湾との都市間交流を掲げ、当選した2014年に、台南市と「友好都市協定」(2014年7月7日)を結んだのを手始めに、高雄市と「観光交流都市協定」(2014年7月8日)、高雄市鼓山区と「友好交流都市協定」(2014年7月8日)を結び、桃園市とも「友好都市協定」(2016年5月16日)を締結している。

—————————————————————————————–蔡明耀・駐日副代表が「石川県日台親善協会」設立大会に出席【台北駐日経済文化代表処「台湾週報」:2020年2月28日】https://www.taiwanembassy.org/jp_ja/post/70741.html

 台北駐日経済文化代表処の蔡明耀・副代表は2月22日、台北駐大阪経済文化弁事処の李世丙処長とともに石川県加賀市で開催された「石川県日台親善協会」設立大会に出席した。

 このなかで挨拶した蔡・駐日副代表は、同協会の設立に祝意を表すとともに、台日間の安全保障、経済連携、保健衛生などの分野の交流がますます重要になっていると述べ、とりわけ「新型コロナウイルス」による肺炎の感染拡大が防疫面での台日共同の取り組みや、台湾が「世界保健機関」(WHO)に参加する重要性を明らかにしたと強調し、引き続き日本各界の支持を呼びかけた。

 同大会には、谷本政憲・石川県知事、山田修路・参議院議員、宮元陸・加賀市長、田中金利・加賀市議会議長、藤井孝男・日華親善協会全国連合会会長、藤田和秀・全国日台友好議員協議会会長、中川勲・石川県議会日台親善議員連盟会長、澤飯英樹・金沢市議会日台親善議員連盟会長、中川忠昭・富山県議会議長、陳文筆・石川県台湾華僑総会名誉会長ら約100人が出席し、盛大な設立大会となった。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。