謝長廷代表が防府天満宮を訪問し松浦正人・前全国市長会会長と懇談

 本誌5月22日号で、山口県議会と台南市議会が5月20日に「友好交流に関する覚書」を締結し、東京から台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表が駆けつけて立ち会ったことをお伝えしました。

 その前には、4月26日に鹿児島市内の市町村自治会館において、奄美大島の大島郡龍郷町(たつごうちょう)と曽於郡大崎町(おおさきちょう)による台湾の友好表敬記念式典が開かれ、謝長廷代表が東京から駆けつけて参加し、翌27日に行われた「鹿児島県議会台湾との友好交流促進議員連盟」と「屏東県議会台日友好議員聯盟」との友好交流覚書署名式にも謝長廷代表は立ち会いました。この日の午前中は、鹿児島県庁に塩田康一知事を訪ねて懇談もしています。

 その後も、5月8日の八田與一の墓前祭に合わせて石川県に入った謝長廷代表は、7日に石川県庁を訪問して谷本正憲・石川県知事と会見。また、李登輝元総統も訪問した金沢市内の「金沢ふるさと偉人館」を訪問し、その後は金沢市城南公民館を訪れ、台中市に白冷?を造った磯田謙雄(いそだ・のりお)技師の孫の松任谷秀樹さんと交流。翌8日には、台南市の八田與一記念公園とオンライン中継で「嘉南大?起工満100周年記念式典」が開かれた金沢市内の会場にて挨拶しています。

 山口県議会と台南市議会の「友好交流に関する覚書」締結前日の5月19日午後は、山口市内で中治宣光・山口県日本台湾親善協会会長と面会。

 翌20日の午前中は「山口県防府市の防府天満宮を訪れ、松浦正人・元防府市長(元全国市長会会長)および松浦多紋・山口県議会議員らによる歓迎を受けた」そうです。

 松浦氏は本会理事で、日台交流に熱心な市町村長の首長を糾合する「首長連盟」の発起人の1人で、松浦氏からこのことを聞いた謝代表は「地方レベルの強固な関係が、台日関係の発展に極めて重要」と賛意を示したそうです。それを「台湾週報」が写真入りで伝えていますので、下記にご紹介します。

 謝長廷氏が駐日台湾大使に相当する代表として日本に着任したのは2016年6月9日。その翌日には熊本地震の被災地に飛んでいたことを本誌でも紹介しましたが、国交のない日本と台湾の交流を支えている大きな柱が代表(大使)交流と議員交流。

 歴代の駐日台湾代表の中でも謝長廷代表は、馮寄台代表に並ぶメディアへの寄稿も含め、5月18日で満75歳を迎えたとは思えない大車輪の活躍です。謝長廷代表の真摯でひたむきな活動に、日本はもっと台湾の期待に応えるような国でありたいと心から思わされます。 —————————————————————————————–謝長廷・駐日代表が山口県を訪問、山口県議会と台南市議会が友好交流覚書を締結【台湾週報:2021年5月24日】https://www.taiwanembassy.org/jp_ja/post/78336.html

 台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は陳忠正・駐福岡弁事処処長とともに山口県を訪問し、5月20日午後に山口県議会と台南市議会の友好交流に関する覚書締結式に出席した。同締結式は、山口県議会と台南市議会がオンラインで中継され、謝・駐日代表、小松一彦・山口県副知事、黄偉哲・台南市長らが立ち会う中、山口県議会の柳居俊学議長と台南市議会の郭信良議長が署名した。同締結式には山口県選出の衆議院議員である安倍晋三・前首相および岸信夫・防衛大臣からも祝電が寄せられ、山口県と台南市ならびに台湾と日本の友好交流と相互発展に期待を示した。

 締結式で挨拶した謝・駐日代表は、山口県議会が台湾の世界保健機関(WHO)参加を支持する決議を採択されたことに感謝の意を表するとともに、今回の覚書締結を契機として教育、産業、文化などの幅広い分野でより一層交流が進み、共に発展することを期待した。続いて、謝・駐日代表より山口県への台湾産パイナップル寄贈式が行われ、柳居議長に手渡された。謝・駐日代表は、これらのパイナップルが山口県の特別支援学校等に提供されることにより、若い世代にも台湾と友好交流が伝わることを期待した。

 このほか、謝・駐日代表は20日午前、山口県防府市の防府天満宮を訪れ、松浦正人・元防府市長(元全国市長会会長)および松浦多紋・山口県議会議員らによる歓迎を受けた。謝・駐日代表は松浦・元市長との懇談のなかで、地方レベルの強固な関係が、台日関係の発展に極めて重要であるとの認識を示した。

 謝・駐日代表は19日午後、山口市内で中治宣光・山口県日本台湾親善協会会長と面会した。中治会長は、祖父の代に台北市に開設された「菊元百貨店」や、台北市士林区の「天母」の地名の由来となった天母教と天母神社などの貴重な資料を見せながら、山口県と台湾との民間の古くからの交流の歴史を振り返った。謝・駐日代表は、これらの民間交流の歴史を、今後の友好交流につなげていくことに意欲を示した。

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