大観光団を率いて日光市の鬼怒川温泉を訪れた。朝日新聞がそれを伝えているのでご紹介
したい。
頼清徳市長は4月22日、「交流促進都市協定」(2006年1月20日)を結んでいる仙台市を
台南市議会の頼美恵議長などと訪問し、奥山恵美子・仙台市長へ義捐金1億774万3768円を
直接手渡している。
台南市は2009年1月16日、栃木県日光市と観光友好都市という観光分野に特化した友好都
市協定を結んでいる。頼市長は仙台市の次に、日光市の斎藤文夫市長の要請に応え、観光
団を率いて訪れた。何という実行力だろう。「義を見てせざるは勇なき也」というが、な
かなか実行できるものではない。
頼清徳市長は1959年(昭和34年)10月生まれの51歳。元々は国立成功大学医学部卒の医
者で、立法委員(国会議員)を4期つとめた後、昨年11月末、台南市と台南県が合併した台
南市の市長選挙に民進党から出馬し当選している。
約束と信義を重んずるのが真の台湾人だ。台湾の人々は、日本が窮地に陥っているこの
ときにいかんなくその美質を発揮しているが、頼市長もその典型といえる。だから台湾は
日本の真の友邦なのだ。
ちなみに、台南市のホームページでは日本語バージョンもある。4月の仙台市を訪問した
模様も6月6日に日本語でアップされているのでご覧いただきたい。頼市長宛にメールも送
ることができる。また、日本と台湾の「姉妹都市交流」については、本会ホームページで
詳細を掲載しているので参照いただきたい。
■ 台南市ホームページ
http://www.tncg.gov.tw/tainan/
■ 頼清徳市長のメールアドレス
mayor@mail.tainan.gov.tw
■ 姉妹都市交流
http://www.ritouki.jp/sister-city.html
「行こう日光」 台湾から300人
【朝日新聞:2011年6月14日】
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001106140004
日光市の観光友好都市である台湾の台南市から頼清徳市長(51)を含めた市民旅行団305
人が11、12の両日、日光市を訪れた。大震災後に外国人観光客が激減したため、斎藤文夫・
日光市長が5月に台南市に出向いて誘客。トップセールスが実って今回の旅行団が実現した。
両市は2009年に観光友好都市となり、高校生の交流などを続けてきた。日光から台南市
へのツアーもあったが、300人を超す交流は初めてだ。
斎藤市長は5月の訪台時、風評などの2次被害で観光客減の窮状を頼市長に説明。その際、
頼市長は「うわさを打ち消すには、行動で示すのが一番いい」と応じ、200人で日光を訪れ
ると約束した。
台南市顧問でラジオ番組のキャスターでもある康銀壽さん(57)も協力した。公式日程
を終えた斎藤市長らを急きょ番組に誘い、市長は「日光は安全です」と生番組で訴えた。
康さんによると、ラジオでの旅行の呼びかけ後、半日で300人を超す応募があったという。
旅行団に同行した康さんは「台南の人々が、友好都市・日光を慈しむ気持ちが大きいこと
の表れです」と語る。
旅行団は「行こう日光」と大書されたTシャツを着用してきた。移動の間も日光をPR
できるとの、康さんの発案で作製された。
11日夜、鬼怒川温泉での夕食時に一行を訪ねた斎藤市長は「約束より多くの人々の訪問で、
大変うれしく、励まされた。来年はこちらから訪問する」とあいさつ。浴衣をまとった頼
市長は「300人は交流の始まり。風評被害をなくすため今後も力を貸す」と応じた。
公務のため頼市長は12日に台南市に戻ったが、一行は鬼怒川温泉に2泊、二社一寺や奥日
光を見学した。(服部肇)
写真:夕食の会場で、日光と台南市長を囲んで記念撮影する台湾旅行団の人々=日光市の