12月16日、青森県とむつ市が高雄市と農水産品、観光、教育などの分野で協力を進めることを目的に「国際交流促進覚書」を締結した。
調印式は高雄市で行われ、日本台湾交流協会高雄事務所の奥正史(おく・まさふみ)所長の立ち合いの下、青森県の宮下宗一郎(みやした・そういちろう)知事、むつ市の山本知也(やまもと・ともや)市長、そして高雄市の陳其邁・市長が調印した。
実は、宮下知事の実父の宮下順一郎氏はむつ市長をつとめ、宮下知事自身もむつ市長を3期つとめている。
現在の山本市長は宮下市長時代に市長秘書などをつとめた後に県議を経て、宮下市長の後任市長に当選したという間柄だ。
この提携で、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは151件(本会調査)となる。
今年に入って新たに結ばれた提携数も21件となり、これまで年間最多だった2017年の22件にあと1件と迫った。
◆拓展城市外交! 高雄與青森縣、陸奧市簽署國際交流促進備忘録
【中央通信社:2024年12月16日】
https://www.cna.com.tw/news/aloc/202412160251.aspx
◆2024年の日台都市間提携
1)1月22日 鹿児島県と屏東県が「青少年や芸術・文化、観光、経済などの分野で交流を促進するMOU」を締結
2)1月31日 鹿児島県伊佐市と台湾の花蓮市が「友好交流協定」を締結
3)2月27日 熊本市と高雄市が「スタートアップ関連での交流促進覚書」を締結
4)2月27日 熊本県小国町と台北市士林区が「友好交流協力に関する覚書」を締結
5)4月15日 熊本県上天草市と新北市瑞芳区が「友好交流協定」締結
6)4月29日 長崎県平戸市と台南市が「友好交流協定」を締結
7)5月06日 茨城県那珂市と台南市が「友好交流協定」を締結
8)6月20日 北海道雨竜郡沼田町と花蓮県瑞穂郷が「友好交流協定」を締結
9)6月26日 大分県九重町と花蓮県豊浜郷が「連携・協力に関する覚書」を締結
10)8月19日 北海道茅部郡森町と彰化市が「友好交流協定」を締結
11)8月28日 北海道富良野市と台南市が「友好交流協定」を締結
12)10月1日 北海道美唄市と花蓮県富里郷が「友好交流協定」を締結
13)10月5日 秋田県秋田市と台南市が「交流協力に関する合意書」を締結
14)10月11日 愛媛県松山市と台北市が「友好交流都市協定」を締結
15)10月18日 茨城県小美玉市と新北市淡水区が「友好交流覚書」を締結
16)10月22日 愛媛県砥部町と新北市鶯歌区が「交流促進に関する覚書」締結
17)11月06日 沖縄県宮古島市と屏東県牡丹郷が「交流協定に関する覚書」を締結
18)11月13日 和歌山県和歌山市と高雄市が「交流促進に関する覚書」を締結
19)11月15日 北海道の利尻富士町と利尻町が屏東県琉球郷と「友好協定」を締結
20)11月22日 茨城県水戸市と台南市が「友好交流都市」を締結
21)12月16日 青森県、むつ市と高雄市が「国際交流促進覚書」を締結
台湾・高雄市 青森県、むつ市と覚書締結 国際交流推進へ
【中央通信社:2024年12月17日】
https://japan.focustaiwan.tw/politics/202412170004
(高雄中央社)南部・高雄市は16日、青森県や同県むつ市と国際交流の促進に取り組む覚書を交わした。
今後農水産品、観光、教育などの分野で協力を進める方針だ。
陳其邁(ちんきまい)高雄市長と宮下宗一郎青森県知事、山本知也むつ市長が覚書に調印した。
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会高雄事務所の奥正史所長(総領事に相当)が立ち会った。
陳市長は、高雄と青森、むつはいずれも農水産や観光の資源が豊富で、半導体などの産業発展にも尽力していると強調。
観光や農水産業、スマートシティーなどの分野で協力し、台日関係のために多方面での実質的な交流の機会を開拓したいと語った。
宮下知事は、毎年8万〜10万人の台湾人旅行客が青森を訪問しているとし、高雄からの青森旅行を歓迎するとアピールした。
宮下知事は同日、南部・台南市も訪問。
黄偉哲(こういてつ)市長と面会し、半導体産業など将来の交流などに関して話し合った。
(蔡孟[女予]、楊思瑞/編集:齊藤啓介)
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