本誌では、武漢肺炎の押さえ込みに成功している台湾から、防疫用のサージカルマスクや医療用フェイスシールド(飛沫などを防ぐ防護面)や防護服、エアロゾルボックス(医療従事者をウイルス感染から守るため患者の頭部をおおう透明のボックス)などが次々と寄贈されていることをお伝えしています。
5月11日号では、八田與一文化芸術基金会と南六企業が八田與一ゆかりの金沢市と加賀市などにマスク100万枚と防護服1000着を寄贈する意向であることと、5月8日に京都府内の台湾出身者らでつくる中華民国留日京都華僑総会が京都市に医療用防護服225枚を寄贈したことをお伝えしました。
その後も続々と贈られてきています。本誌が知り得た範囲で下記の5件をお伝えします。
◆5月16日 台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(台北駐福岡弁事処)が九州大病院と福岡県医師会にマスク1万枚ず つ寄贈。 【中央通信社:https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202005190005.aspx】
◆5月18日 世界華人工商婦女企管協会日本分会と東京台湾商工会が防護服やマスク、ゴーグルが入ったセット1500組 とマスク2万8000枚を寄贈。 【中央通信社:https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202005190005.aspx】
◆5月21日 屏東県がゴーグル1000個と使い捨て防護服1000枚、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(台北駐福岡弁事 処)が医療用マスクと手袋それぞれ1万枚とフェースシールド1000個を鹿児島県に寄贈。 【南海日日新聞:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200522-00010004-nankainn-l46】
◆5月22日 台北駐日経済文化代表処那覇分処と琉球華僑総会が沖縄県に台湾製の医療用マスク5万枚を寄贈。 【琉球新報:https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1127000.html】
◆5月22日 台北駐日経済文化代表処横浜分処がマスク1万枚、財団法人台南市台日文化友好交流基金会が鎌倉市議会日 台友好親善議員連盟を通じてマスクカバー400枚とびゴーグル100個を鎌倉市に寄贈。 【鎌倉市:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2020/20200522.html】
一時ほどではありませんが、日本の医療現場では、防護服や飛沫などを防ぐ医療用フェイスシールドなどは十全とは言えないようです。台湾からのこれらの寄贈がどれほど医療関係者に安心感を与えているか、日本人に心の平安をもたらしているかはかりしれません。事が命にかかわることですので、本当にありがたい「台湾の心」です。
本誌が御礼を述べる立場にあるわけではないのですが、「台湾の皆さま、本当にありがとうございます」とおのずと頭が下がります。このご恩はけっして忘れません。
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