台湾政府によりますと、2人が死亡し、百数十人が負傷して病院に搬送されたそうです。また、日本台湾交流協会によりますと、今のところ日本人が負傷したとの情報は入っていないと伝えられています。
情報がまだまだ少なく、克明な状況が明らかになっていません。被害が拡大しないことを願うとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。下記に、地震に関するニュースの中でもっとも詳しく伝えていると思われる台湾の「台湾国際放送」のニュースをご紹介します。
台湾の今年の春節(旧正月)は2月16日で、前日の15日から20日まで春節休暇に入ります。春節の地震と言いますと、2年前の2016年を思い出します。この年は2月8日が春節でした。春節休暇に入った2月6日午前3時57分(日本時間:午前4時57分)、高雄市美濃区を震源としたマグニチュード6.4の地震が起こりました。この台湾南部地震で亡くなられた方は117人、建物の倒壊も少なくなく大災害となりました。
本会は地震翌日の2月7日から「お見舞い募金」を開始し、498人の方から総額534万4,200円ものご厚志を寄せていただき、2ヵ月後の4月7日、当時の頼清徳・台南市長に直接お渡しして参りました。このとき皆さまの台湾に寄せられたあたたかいご支援には本当に頭が下がりました。改めて御礼申し上げます。
今回の花蓮地震の被害規模の全容はまだ明らかになっておりませんので、もう少し事態を見守りたいと思います。ご理解のほどお願いします。
平成30年(2018年)2月
日本李登輝友の会
—————————————————————————————–花蓮地震、震源浅い余震で不安広がる【台湾国際放送:2018年2月7日】
台湾東部・花蓮県を震源に6日夜11時50分、マグニチュード6.0の地震が発生、花蓮県の震度は7で、複数の建物が傾くなど被害が伝えられている。統帥ホテルは低層階が押しつぶされて傾いた。日本人の観光客など約100人の宿泊客は無事救出されたと報じられているが、ホテルスタッフ3人が閉じ込められた可能性があるという。市内では道路に亀裂が入ったところも。花蓮駅の1番ホームにも20mにわたって亀裂が出来たという。この地震の震源の深さは10kmだった。
花蓮県ではここ数日、未曾有の頻度で地震が発生。11時50分の地震までに、揺れを感じる地震は90回以上起きていたという。台湾本島内と花蓮沖に分散する震源の深さはいずれも10km前後と大変浅い。その後もマグニチュード3から5程度の余震が20回以上起きており、不安が広がっている。7日2時半の時点では2人死亡、114人がけがをしたと伝えられている。
花蓮県では、家にいるのが不安な人は県立体育館などに一時避難するよう呼びかけた。同県はまた、7日は休校、行政機関の休業(出勤停止=民間も多くが休日扱いとする)にすると宣言した。
なお、他県・市における被災の情報はない。震度は花蓮県と宜蘭県で最大7、南投県5、台中市と雲林県が4、桃園市、台北市、新北市、新竹県、台南市、彰化県、嘉義県で3など。