李登輝元総統の南部視察に同行(その1)

日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載

 
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  李登輝元総統の南部視察に同行(その1) 早川 友久(理事・台北事務所長)
   李元総統が「台湾一周の旅」第2弾で台南・嘉義を訪問

 李登輝元総統が「台湾一周の旅」をはじめ、その第1弾として4月18日から20日にかけ南
部の屏東県と高雄市を訪問された。夏くらいまでに、台湾を一周される予定だという。

 昨日(5月16日)からはその第2弾がはじまり、今回は台南と嘉義を訪問される。昨日は
台南市の頼清徳市長らの案内で蘭の温室栽培などを視察されたという。

 今回の「台南・嘉義」編には、本会理事で台北事務所長の早川友久(はやかわ・ともひ
さ)氏が「カメラマン」に任命されて同行している。ブログ「台北事務所」に、写真とと
もに同行記をつづっているので紹介したい。

 李登輝元総統が2007年に「奥の細道探訪」で来日されての記録集『李登輝訪日・日本国
へのメッセージ』も2008年の沖縄訪問をまとめた『誇りあれ、日本よ』も、写真はすべて
早川氏が撮影している。腕のほどは折紙つきだ。

 そこを見込まれての任命カメラマンなのだろう。ブログにアップされた写真は、真ん前
や間近のショットが多く、李元総統の表情がよく出ている。「常に一番前で撮れ、遠慮す
るな、SPにも言ってある」と言われているそうで、昨日の台南は気温30度、汗だくになり
ながら800枚も撮影したという。

 しかし「嬉しい配慮なのですが、後ろから撮っている他のメディアのアングルに入って
しまい、他のメディアから文句が出てSPが謝るというなかなか厳しい状況です(笑)」
と、カメラマンの苦労も伝えてきている。

 それにしても李元総統はお元気な様子で、早川氏は「総統は血色も良く、演説も以前に
も増してパワフルで、開腹手術から数ヶ月とは思えないほどの復活ぶりだ」と伝えてい
る。大腸癌を手術されたのは昨年11月1日。それから6ヶ月半。大好きなゴルフも始められ
たと仄聞し、先般の日本李登輝学校台湾研修団でもご講義いただいてはいたが、いつ何が
あるかわからない。ほとんど本復されたようでホッとした。

 本日(5月17日)は、烏山頭ダムや嘉義の二二八記念公園などを訪問されるという。明日
もブログから同行記を紹介する予定だ。お楽しみに。

◆李登輝元総統の南部視察に同行(その1)[2012/5/17]  http://twoffice.exblog.jp/
 *写真を多数掲載。

◆李登輝元総統が台湾一周の旅へ[2012/4/18]  http://melma.com/backnumber_100557_5541946/

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李登輝元総統の南部視察に同行(その1) 早川 友久(理事・台北事務所長)
【ブログ・日本李登輝友の会台北事務所:2012年5月17日】

 4月末に行われた第17回・日本李登輝学校台湾研修団でのこと。李登輝学校を運営する群
策会の王燕軍秘書長から「来月、総統の南部視察に随行するか?」と聞かれ、即座に「連
れて行って下さい」とお願いした。それに先立つこと2週間ほど前の4月18日から、李登輝
元総統は「南部ホームステイ」と銘打って、屏東や高雄の視察に赴いたのだ。

 その際のメディアの報道で、引き続き台湾各地をめぐる「台湾一周の旅」が計画されて
いるとは目にしていたが、翌月には次の視察に向かうとは思ってもいなかった。総統は、
大腸癌によって昨年末に開腹手術を受けたばかりなのである。

 とはいえ、李登輝版「台湾紀行」にお伴するのは願ってもないことなので、結果的にカ
メラマンとして随行することになった。今日はその一日目である。

 総統は台北発13時36分の台湾高速鉄道(台湾新幹線)に乗車し、嘉義へと向かう。南部
視察には台湾のメディアも同行取材している。

 15時ちょうどに嘉義駅へ到着。今回の南部視察には、本会の台湾側カウンターパートで
ある李登輝民主協会理事の張粲[洪の下に金](ちょう・さんこう)さんらが台北から同
行。張さんは元台南市長である。嘉義駅からは車で移動し、まずは「台湾蘭花科技園区」
内にある「東方蘭花事業集団」を視察する。

 園区では、頼清徳・台南市長、頼美惠・台南市議会議長、黄崑虎・元総統府国策顧問ら
が出迎え。歓談した後、東方蘭花事業集団の責任者、林明星さんの案内で蘭を栽培してい
る温室の見学に向かった。

 その後、台南市後壁区菁寮村を訪問、黄崑濱さんを訪ねた。前出の黄崑虎さんと一字違
いだが縁戚関係はない。黄崑濱さんは2004年に公開された米作に従事する農民の日常を描
いた台湾映画「無米楽」のモデルになった人である。

 ご自身も農業経済学博士の李登輝元総統だけに、常人よりも農業への想いは深い。話は
農業、特に米のことに終始したが、総統の口からは烏山頭ダムを築いた八田與一(はっ
た・よいち)、蓬莱米の父と呼ばれた磯永吉(いそ・えいきち)と末永仁(すえなが・め
ぐむ)など、日本時代に台湾の農業に大きく貢献した先人たちの名前が挙げられた。

 その後、菁寮老街を30分ほど掛けて散策。元総統が、おらが村に来るということで、ま
るで村じゅうの人々が集まったかのような騒ぎであった。

 夕方からは、地元の農民たちに向かって演説。100人ほどの農民が押しかけた。

 「40年前、一人が年間に食べる米の量は約135キロだった。現在は30キロにも満たない。
若い人たちがダイエットのあまり、米を食べないため、米の販路が狭まってきているの
だ。稲作を他の方法と組み合わせることは出来ないか。もし観光と農業を組み合わせるこ
とが出来るなら、農業にとって新たな道が開けるだろう」と述べ、映画「無楽米」によっ
て人気の観光老街となった菁寮の街にエールを送った。

 また、昨今の物価上昇によって生活に影響が出ることについて「街へ出てデモをしたっ
ていいじゃないか。それが民主主義というものだ」と述べ、国民が声を挙げることを望ん
だ。

 演説後、近くの有機栽培の稲田を見学。さすがに農業経済学者らしく、大きく関心を持
った様子で農民の説明に聞き入っていた。

 夜は18時半から、台南市長・台南市議会議長共催の歓迎宴に出席。出席者からサインを
求められたり、写真に収まるなど、忙しい一席となった。

 宴席も終わり、今日のスケジュールは終了。総統は血色も良く、演説も以前にも増して
パワフルで、開腹手術から数ヶ月とは思えないほどの復活ぶりだ。今後、一連の視察を通
じて「李登輝復活」がアピール出来ればこの上ないことだろう。

 今宵、一行は台南市柳営区の南元農場に宿泊。明日は烏山頭ダムを見学後、嘉義市内に
移動する。

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