【祝】 静岡市と台北市が「スポーツ交流に関する覚書」を締結

 11月24日、静岡市と台湾の台北市が「スポーツ交流に関する覚書」をオンラインで締結しました。

 調印式には、田辺信宏(たなべ・のぶひろ)静岡市長と蔡炳坤・台北市副市長が臨み、静岡市は大長義之(だいちょう・よしゆき)副市長や鈴木和彦(すずき・かずひこ)静岡市議会議長、観光交流文化局局長など、台北市は李再立・体育局長、陳重文・市議会議員、周台竹・市長室渉外事務執行長、張少寧・市政府顧問などが同席し、高野華恵(たかの・はなえ)日本台湾交流協会台北事務所広報文化部主任と宮崎悌三(みやざき・ていぞう)静岡県台湾事務所長が立ち合ったそうです。

 静岡市は2014年の「台北マラソン」参加をきっかけに、両市はその年の12 月に「静岡マラソン、台北マラソン友好交流に関する覚書締結」し、それ以降、毎年「台北マラソン」と「静岡マラソン」に訪問団を相互派遣し、マラソン以外にも、2015年年11 月には台湾バドミントン強化合宿地、2017年には台湾陸上代表の合宿地となるなどスポーツ交流を重ねてきたそうです。

 本誌でもお伝えしたように、静岡市は東京オリンピック・パラリンピックにおける台湾のホストタウンでもあり、今年の6月23 日に謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表が張淑玲・台北駐日経済文化代表処横浜分処処長を伴って田辺市長を訪問したこともあり、静岡市として初めての台湾との都市間提携となる台北市との「スポーツ交流に関する覚書」につながったようです。

 ちなみに、静岡県は2013年8月26日に台北市内で初の「防災会議」を開催し、会議に参加した台北市、新北市、台南市、桃園県、嘉義県の各消防局と「防災分野における覚書」を締結して以降、翌2014年2月17日には、静岡県危機管理部と新北市、台北市、台南市、桃園県、基隆市、嘉義県の各消防局が「防災に関する相互応援協定」を締結。2017年1月9日には台中市消防局、同年10月19日に高雄市消防局と「防災に関する相互応援協定」を締結しています。

 静岡県はまた、2013年4月22日に台北市内に駐在員事務所「ふじのくに静岡県台湾事務所」を開設していて、これは県レベルの自治体として初の台湾事務所開設です。今回の調印式にも所長の宮崎氏が立ち会っています。

 また、静岡県下では浜松市が台北市と2013年7月に「観光交流都市協定」、西伊豆町が澎湖県と2015年11月に「友好交流都市協定」、富士宮市が台南市と2017年6月に「友好交流都市協定」を結んでいます。

 今回の静岡市と台北市はスポーツ交流に絞っていますが、台北市とは姉妹都市提携に発展することを願いつつ、覚書締結に心から祝意を表します。

 台北市が調印式の模様を6枚の写真とともに詳しく報じていますので、「Taiwan Today」誌の記事とともにご紹介します。

◆台北市:北市強化國際城市運動交流 與日本靜岡市簽署合作備忘録(11月24日「市府新聞稿」) https://www.gov.taipei/News_Content.aspx?n=F0DDAF49B89E9413&sms=72544237BBE4C5F6&s=7E421233F1121EFE

—————————————————————————————–台北市と日本の静岡市、スポーツ交流に関する覚書【Taiwan Today:2021年11月25日】

 台北市(台湾北部)は24日、日本の静岡県静岡市とスポーツ交流に関する覚書を締結した。締結式はオンラインで行われ、台北市の蔡炳坤副市長と静岡市の田辺信宏市長が署名した。

 台北市体育局によると、静岡市は2014年の「台北マラソン」参加をきっかけに、台北市とマラソンを通した友好交流の覚書を締結。「台北マラソン」と「静岡マラソン」とで毎年訪問団を相互派遣するなど交流を重ねてきた。

 新型コロナウイルスの影響で実質的な交流ができない状況が続く中、両市は新たに覚書を締結することで、今後はマラソンだけにとどまらず、バスケットボールなどの交流も積極的に進め、選手やコーチの交流を通して両市の選手のスキルアップや指導者の資質向上を図るという。(台北市サイトより)

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