2月28日、映画『湯徳章─私は誰なのか』が渋谷・ユーロスペースなどで全国公開

公式サイト:https://thngtek-chiong.com/(予告編、劇場情報)

・2月28日公開劇場 https://thngtek-chiong.com/theater/#hokkaido-touhoku 東京 ユーロスペース 東京 シネマ・ロサ 東京 kino cinema立川高島屋S.C.館 大阪 第七藝術劇場 大阪 kino cinema心斎橋 兵庫 洲本オリオン

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1907年(明治40年)、熊本県宇土(うと)市出身で警察官だった日本人・坂井徳蔵を父とし、台湾人の母湯玉との間に生を享けた湯徳章(日本名:酒井徳章)は、台湾・台南州の警察官を経て、最難関の国家試験と言われた高等文官司法科試験(司法試験)と高等文官行政科試験(国家公務員総合職試験)の両方に合格する。

1943年(昭和18年)に台南へ帰り、弁護士として台湾人の人権確立のために活動する。

しかし、国民党政府による2・28事件弾圧から台南市民を救うために奔走するも、無実の罪により処刑される。

1947年3月13日、台南中心部の公園に設けられた処刑場で、湯徳章は台湾語で「私には大和魂の血が流れている」と叫び、最後に日本語で「台湾人、万歳!」と発し、従容として死に就いた。

民進党所属の台南市長だった張燦●氏は1998年2月27日、この公園を民生緑園から「湯徳章紀念公園」と命名して胸像建立を発表し、2018年12月17日に胸像が設置された。

2014年3月には市長だった頼清徳氏(現、総統)はその命日を「正義と勇気の日」に制定してその遺徳を顕彰し、現在の黄偉哲市長は2022年3月13日、湯徳章紀念公園から忠義路までの区間を蒋介石にちなんだ中正路から「湯徳章大道」へ改名すると発表した。

(●=洪の下に金)

台湾で2・28事件が起こった2月28日より、湯徳章の生涯を描いたドキュメンタリー映画「湯徳章─私は誰なのか」が東京・渋谷のユーロスペースなど全国で順次公開される。

熊本は3月20日(金)、熊本市内のDenkikanで公開予定だ。

ノンフィクション作家の門田隆将氏は、湯徳章の生涯を克明に描いた『汝、ふたつの故国に殉ず─台湾で「英雄」となったある日本人の物語』(2016年12月、日台同時発売)を出版している。

ぜひ本書に目を通してからこの映画を観ていただきたい。


湯徳章─私は誰なのか─2月28日(土)公開

【ユーロスペース】http://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000949

彼の最期から半世紀─民主化とともにその名が刻まれた

時を経て語られる、激動の人生を歩んだ一人の男の生涯

1947年3月13日、今では整備されたロータリーの中心にある公園で一人の男が処刑された。

彼が生まれたのは1907年、台湾が日本の植民地であった頃。

先住者と日本からの移住者との間に発生する摩擦のなかで、「台湾人」というアイデンティティが形成された時代でもあった。

日本の敗戦後、ほどなくして台湾は中華民国政府の統治下に置かれるが、国民党政権の抑圧や腐敗に、台湾の民衆は不満と怒りを募らせていく。

その衝突をきっかけに「二二八事件」が起こり、以降、長きにわたる言論弾圧と戒厳令が敷かれる。

事件にまつわる人や物事を語ることは禁じられ、台湾の記憶の奥に静かに封じられていった。

台南には、湯徳章の名を冠した旧居や道路が残されているが、多くの台湾人、さらには台南の地元住民でさえ、彼の人物像を知る者は少ない。

映画は彼の足跡をたどる旅に観客を導いていく。

息子(養子)や姪、果物屋の店主、ジャーナリスト、歴史家、作家、当時の新聞記事…。

彼と関わりのあった人々の証言や記録を紐解きながら湯徳章の人物像、そして彼が歩んだ人生の輪郭を少しずつ浮かび上がらせていく。

台湾の未来を切り開こうとしながらも、その志を果たす前に命を奪われた彼の想いとは――。

これは、湯徳章のアイデンティティを探求する物語だけではない、台湾の記憶をたどる物語。

台湾で生まれ育った日本人たちの望郷の想いを記録したドキュメンタリー映画『湾生回家』の黄銘正(ホァン・ミンチェン)監督が、連[木貞]惠(リェン・チェンフイ)とともに、共同監督として5年の歳月をかけて制作した最新作。

日本統治下そして国民党による一党独裁体制──。

台湾人のアイデンティティと向き合い、激動の時代を生き抜いた一人の男・湯徳章とはどういう人なのかという問いから、映画の物語は動き出す。

現地にて綿密な取材を積み重ね、湯徳章を知る主要人物たちへ接していく過程を映画に取り入れることで、歴史上の人物と現実の生活を自然に結びつけ、日常感溢れるユーモアに満ちた作風に仕上がっている。

一般的な歴史ドキュメンタリーの固定概念を覆すと同時に、湯徳章の人柄、生涯を時代の変化とともに、発見していくような構成で描き出した。

また、当時を再現するシーンでは、監督であり俳優としても活躍する鄭有傑(チェン・ユウチェー)が湯徳章を演じた。

歴史の狭間に埋もれ忘れ去られかけた人物を自然に体現し、湯徳章の人物像の解釈をより深めていく。

湯徳章を演じる過程で、鄭有傑自身もまた、台湾と日本の狭間に生きる一人の人間として、自らのルーツと向き合う時間を過ごしたという。

その思いは作品の中でも静かに語られ、湯徳章の生きた時代と、今を生きる私たちの姿が重なり合う。

時代を超え、台湾の近代史、そしてその土地とそこで生きる人々の温かな繋がりを見つめる。

監督・撮影:黄銘正(ホァン・ミンチェン) 連[木貞]惠(リェン・チェンフイ)プロデューサー:連[木貞]惠(リェン・チェンフイ)出演:鄭有傑(チェン・ユウチェー) 日本語字幕:加藤浩志後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター配給・宣伝:太秦2024/台湾/DCP/93分

入場料金:一般2,000円 大学・専門学校生・シニア1,400円 会員1,300円☆火曜サービスデー 1,300円 1日サービスデー 1,100円

☆お得な会員サービス☆年会費1000円(30歳未満は 500円 )で一般料金から【700円】割引


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