頼清徳氏は日本との関係を重視し、今年も1月に来日して日本記者クラブで「新時代の日台交流─震災援助で繋がる日本と台湾」と題して講演し「日本と台湾は『生命共同体』となるべき」と提案している。
8月にも高雄市の陳菊市長、屏東県の潘孟安県長、澎湖県の陳光復県長の4人で来日し、東京・江東区内で開かれた「南台湾COLOR4」に登壇し、「台南には、人情や建物など昔の日本の良さが数多く残っている。家に帰ってくるような気持ちで訪れてほしい」などと台南の魅力を述べている。
頼清徳氏は台湾でも日本でも人気がある。台湾国際放送が、日本の台湾出身者で組織する日本中華聯合総会の新垣旬子・会長と全日本台湾連合会の趙中正・会長が行政院院長就任についての感想を報じている。新垣会長は「我々は必ず支持する」と述べ、趙会長も「非常に期待している」と述べ、頼・新院長への期待度はほぼ一致していた。
◆臺南市 秘書長 李孟諺http://www.tainan.gov.tw/tainan/dep_staff.asp?ID={6DEC6D05-8EEC-4EC4-A96B-F5998FBC4146}
—————————————————————————————–頼清徳・行政院長、在日台湾出身者が歓迎【台湾国際放送:2017年9月6日】
行政院長に頼清徳氏が就任することが決定したことについて、日本に在住する台湾出身者の団体が歓迎する立場を表明している。
そのうち、日本中華聯合総会の新垣旬子会長は、「最近、台南市で頼清徳氏を訪問したが、その市政に深い印象を残した。その頼清徳氏が国政を引き受けることになったわけだ。一人の華僑として中華民国を支持しており、台湾を支持している。台湾が認める行政院長であれば、我々は必ず支持する」と語った。
新垣会長は、「頼清徳氏は日本を訪れたことがあり、日本の中小企業にも大変に関心を持っている。行政院長に就任した後、台湾と日本の間の非常に友好的な民間交流、文化交流の基礎の上に、引き続き経済面で台湾と日本の関係を強化してほしい」と語った。
また、在日台湾人団体17団体が組織する全日本台湾連合会の趙中正・会長は、「頼清徳氏に非常に期待している。蔡英文・総統の決定を完全に支持する。頼清徳氏が自分の理念を守り、改革に勇敢に取り組み、発言は少なめにするよう希望する」と語った。
趙会長は、「ここ数カ月、アジア情勢は激変している。頼清徳氏が危機に直面して、非常に慎重に対処するよう希望している」と指摘した。