式典には陳菊・総統府秘書長や内政部の陳宗彦・次長、台南市の李孟諺・代理市長をはじめ、台湾独立建国聯盟の陳南天・主席や沈清楷・副主席、王康厚・元秘書長、黄昭堂先生ご長男の黄正澄氏など台湾独立建国聯盟のメンバーも大挙して参列した。
黄昭堂先生が勝利を祝うかのごとく親指を立てた銅像は、写真からも迫力が伝わってくる。
中央通信社の記事と写真、台南市の市政新聞が写真4枚を掲載して報じているので下記にご紹介したい。
これで台南市には、日本とのゆかりがとても深く、台湾の民主化を具体的に伝える王育徳紀念館と黄昭堂紀念公園の2つの名所ができた。本会の台湾ツアーにもぜひ訪問先として加えたい。
◆感念民主先賢為台灣犧牲奉獻 「七股區龍山里海岸遊憩區―?昭堂紀念公園」?用 【台南市政府「市政新聞」:2018年9月21日】 https://www.tainan.gov.tw/tainan/news.asp?id={9D94284E-1A4F-4A0E-836E-5E1E7DF42516}
黄昭堂氏の記念公園、台南市で供用開始 台湾独立運動家【中央通信社:2018年9月22日】
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201809220004.aspx写真:黄昭堂氏の銅像の前に献花する市民
(台南 22日 中央社)台湾独立運動の重鎮として知られる黄昭堂氏の記念公園(台南市)が21日供用開始された。除幕式には陳菊総統府秘書長(官房長官に相当)をはじめとする政府関係者らが出席し、台湾のために尽力した黄氏の功績をたたえた。一行は黄氏の遺骨が納められる納骨堂にも訪れ、黄氏が生前好きだったという日本語の歌「昴」が流れる中、祈りを捧げ献花を行った。
黄氏は日本統治時代の1932年、台南に生まれた。台湾大学経済学科を卒業後、日本に留学、東京大で博士号を取得した。留学期間中、台湾独立運動に身を投じ、1960年に創立された「台湾青年社」(のちの「台湾独立聯盟」)のメンバーの1人となった。日本語雑誌「台湾青年」の創刊にも携わり、台湾の民主化を推進し台湾を主体とする意識の普及に努めた。2011年11月、大動脈解離のため亡くなった。
記念公園は同市七股区龍山里海岸遊憩区内に、約1年半かけて建設された。総面積1.23ヘクタール、総経費2890万台湾元(約1億600万円)。同市の李孟諺代理市長はこの公園は台湾の民主化のために犠牲になった人々の努力の象徴でもあるとあいさつ、来園する若者に台湾における民主化の道のりを理解してほしいと期待を寄せている。
(張栄祥/編集:荘麗玲)