能登半島地震に米英や台湾から心温まるお見舞いメッセージ

 まさか元旦にこういう大地震が起きるとはまったく予想していなかった。

 年明けの1月1日午後4時10分ころ、石川県能登地方を震源とする、観測開始以来はじめてだという震度7(マグニチュード7.6)を記録する地震が襲った。

 震度7は能登半島のほぼ真ん中にある羽咋(はくい)郡志賀町(しかまち)で記録し、隣接する輪島市、七尾市、穴水町、珠洲市などでは震度6強を記録。中能登町、能登町では震度6弱だったという。いずれも能登半島の4市5町(七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、穴水町、能登町)で構成する「能登半島観光圏」の自治体。

 国土地理院によると「1.3メートル西側に動く大きな地殻変動が観測されたほか、穴水で西側におよそ1メートル、珠洲で西側におよそ80センチ、能登島で北西側におよそ60センチの地殻変動が観測された」(TBSニュース)という。

 気象庁はこの地震を「令和6年能登半島地震」と命名している。

 石川県は亡くなられたのは6名と発表し、NHKは輪島市内で8名が亡くなったと伝え、TBSニュースでは少なくとも13人と報じている。輪島市では50棟以上の火災が起こったことから、輪島市は「市立輪島病院に搬送された人だけでも、死者7人、重傷7人が確認されていて、生き埋めになっている人が多数いる」と発表したという。

 亡くなられた方々に心からお悔やみ申し上げ、この寒さの中、被災した方々にお見舞い申し上げます。

 米国のバイデン大統領や英国のスナク首相などからお見舞いのメッセージが発せられ、台湾からも蔡英文・総統はじめ頼清徳・副総統や游錫●・立法院長などがそれぞれ日本語でお見舞いのメッセージを表明している。(●=方方の下に土)

 蔡総統は「必要な協力を提供する用意があることを日本側に伝え」たとし、頼副総統も「私たちはいつでも必要な支援を行うことができるよう準備をしています」と表明。高雄市の陳其邁・市長も「高雄消防局レスキュー隊が待機中で、全力でサポートいたします」と表明しており、なんとも心強い。下記にそれらのメッセージを紹介したい。

                 ◇     ◇     ◇

・蔡英文・総統 https://twitter.com/iingwen  日本の石川県を震源とする強い地震が発生したことにつき、心よりお見舞い申し上げます。現地の皆さまがご無事 であること、そして一日も早く日常生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。 震災発生の一報を受け、私はただちに外交部に指示を出し、日本台湾交流協会を通して震災の詳細を把握するとと もに、必要な協力を提供する用意があることを日本側に伝えました。また、台北駐日経済文化代表処に対し、現地 の台湾人の状況を随時把握し、その安全確保に協力するよう指示しました。

・頼清徳・副総統 https://twitter.com/ChingteLai/status/1741767574315319764 日本の能登半島で発生した地震で被害を受けた皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。台湾はいつも日本の皆さ まとともにあります。日本がこの困難な時期を乗り越えることができるよう、私たちはいつでも必要な支援を行う ことができるよう準備をしています。

・游錫●・立法院長 https://twitter.com/sikunyou 今日午後4時、日本の石川県、能登地域でマグニチュード7.6の強い地震が発生し。現在も余震が続いており、この 困難な時において、私は立法院を代表して日本の皆様に心からの思いを伝えます。傷ついた方々の速やかな回復と、 被災した家庭の早期復興を心よりお祈り申し上げます。(●=方方の下に土)

・外交部 https://twitter.com/MOFA_Taiwan 日本の石川県能登地方で強い地震や津波が発生したとの報を受け、心を痛めています。被災地の一日も早い復興を 心からお祈りいたします。台湾としては、必要な支援を行う用意があります。

・陳其邁・高雄市長 https://twitter.com/chimaichen 日本の安全をお祈りし、台日友好を大切にします。日本に何かあれば、共感致します。 無事で早く通常の生活に 戻れることを心より願っています。 高雄消防局レスキュー隊が待機中で、全力でサポートいたします。

・黄偉哲・台南市長 https://twitter.com/WeicheHuang  先程日本石川県に震度7の地震が発生し、また津波警報が発報されました。台南市政府は現在、現地の状況を確認し、 いつでも支援を提供できる体制を整備中。 もし現地に台南市民がいたら、ぜひ当地の自治体の指示を聞いて、速や かに避難して下さい。また駐日代表処に連絡して下さい。

──────────────────────────────────────

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。