旭川市と彰化県が国際交流協定を締結

北海道の旭川市と台湾の彰化県が9月3日、彰化県政府において「国際交流協定書」を
締結した。下記に、それを伝える「台湾週報」の記事をご紹介するが、これで、姉妹都
市や交流促進都市など日台間で交流する自治体は15になった。

 ちなみに、昨年、日台間で交流締結した自治体は2つ。3月6日に鳥取県三朝町と台中
県石岡郷が「交流促進協定」に調印し、6月28日に沖縄県宮古島市と基隆市が姉妹都市
となる声明書に署名している。旭川市と彰化県は今年になって初めてのケースだ。

 数年前から北海道津別町と彰化県二水郷、岐阜県と高雄県美濃鎮などが交流しはじめ
ており、最近では8月3日に西郷隆盛の息子の西郷菊次郎(鹿児島県龍郷町出身)が初代
庁長(知事)を務めた台湾東北部・宜蘭県を鹿児島県台湾訪問団が訪問し、鹿児島−宜
蘭間でも交流が活発化しそうな雰囲気となっている。栃木県の日光市も都市交流を推進
しようと模索しているという。

 どのような形であれ、日台間の自治体交流は青少年交流や文化・経済・スポーツなど
の幅広い交流を含むため、自治活性化や経済効果も期待でき、双方にとってのメリット
は少なくない。

 また、岡山県と新竹市(2003年)や仙台市と台南市(2006年)が交流都市を締結した
ころは、中国政府によるあからさまな恫喝的妨害があったが、最近はあまりないようだ。

 国交のない日台間で友好親善を進めるのは、自治体や議会の交流を拡大してゆくこと
が最善だ。彰化県へは旭川動物園園長も同行したというから、彰化県内に旭川動物園の
ような人気スポットとなる動物園もできるかもしれない。今後の進展が楽しみである。

 旭川市や彰化県政府の連絡先は下記の通りだ。応援のメッセージをぜひどうぞ。また、
日台姉妹都市交流の詳細については本会ホームページ活動欄の「姉妹都市交流」をご覧
下さい。                              (編集部)

■日台姉妹都市交流 ホームページ:http://www.ritouki.jp/

*旭川市役所
 〒070-8525 北海道旭川市6条通9丁目(総合庁舎)
 TEL:0166-26-1111 FAX:0166-25-6515(市民生活課広報係)
 URL http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/

*旭川市生活交流部国際交流課&旭川市国際交流委員会
 〒070-8525 北海道旭川市6条通10丁目 旭川市第3庁舎1階
 TEL:0166-25-7491 FAX:0166-23-4924
 E-mail:kokusaikouryu@city.asahikawa.hokkaido.jp

*彰化県
 URL http://www.chcg.gov.tw/

*彰化県政府 観光情報ホームページ(日本語)
 http://tourism.chcg.gov.tw/japanese/index.htm


旭川市と彰化県が国際交流協定を締結
【9月4日 台湾週報】

 9月3日、北海道旭川市の西川将人・市長は、旭川市商工会議所会長、旭川物産協会会
長、旭川空港ビル!)社長、旭川動物園園長など同市の関係者10数名で組織した訪問団を
伴い、台湾中部の彰化県政府を訪問し、都市交流を行うと共に、同地で卓伯源・県長
(知事)と西川将人・市長が「旭川市と彰化県の国際交流協定書」を締結した。

 この国際交流協定書は、教育、文化、農業、建設、社会福祉といった5大テーマにつ
いて協力を行うことを取り決めたもので、卓・県長は協定書締結後、「これにより教育
面では、双方の学校間の姉妹校締結を促し、教師と生徒が実際に交流活動に訪問、参加
し、双方の学校の国際感覚を向上させることができるようになる。文化面では、双方で
文化遺産の保存維持業務や経営管理の交流活動を共同で推進していくことができ、さら
に農業面では、米の品質向上について相互交流が可能となる。また、建設面では、双方
それぞれの特色ある商品の国際販路を共同で拡大、展開し、双方にアンテナショップを
設け、双方の商品を宣伝していくことができ、社会福祉面では、老人介護の質を共に向
上させていくことができるようになる」と説明し、期待の意を示した。

 卓・県長はさらに「彰化県が旭川市と交際交流協定を締結できたことは、台湾と日本
の都市外交の相互連動、互敬交流の結果を象徴するものであり、双方の人々の友情と感
情が長期的に交流してきた結果でもある」と強調した。