鳥取県議会の斉木副議長らが台中県を訪問

10月20日、鳥取県議会の副議長らが台中県政府を表敬訪問したことを「台湾週報」が伝
えている(下記参照)。

 そもそも鳥取県と台中県の交流は平成9年(1997年)に三朝町から石岡郷に梨の穂木を
輸出したことに始まる。平成12年(2000年)には、二十世紀梨の販売促進のため当時の片
山善博知事が台湾を訪問した。その2年後の平成14年9月には片山知事が陳水扁総統と会談
して関係発展で合意を見ている(島根県HP「島根県と台湾」参照)。

 民間でも、平成13年(2001年)に台中県石岡郷の梨農家が同町を訪問したのを契機に、
自治体同士の交流が本格的に始まっていた。

 ここで思い出すのは、台湾との交流を積極的に進める鳥取県に対し、平成18年(2006年)
4月、中国の羅田広・大阪総領事が「いかなる形の政府レベルの往来もすべきでない」と
「一つの中国」原則堅持を求めて交流自粛を要請する文書を送りつけ、5月には羅田広大
阪総領事自身が県庁を訪れ、片山知事に直接申し入れたことだ。片山知事は即座に「内政
干渉だ」と撥ねつけた。

 このような中国による妨碍を乗り越え、平成19年(2007年)3月6日に鳥取県三朝町と台
中県石岡郷が「交流促進協定」締結という形で実っている。

 一方、日本の地方議会が台湾の地方議会と「友好交流協定」を締結したのは、3年前の
平成18年(2006年)12月19日、石川県議会と台南県議会が日台初となる。昨20年4月16日
には、神奈川県議会と台北県議会が友好交流協定を結んでいる。

 また、昨年8月3日には、領台初期に初代宜蘭庁長をつとめた西郷隆盛の令息、西郷菊次
郎(鹿児島県龍郷町出身)を縁結びに鹿児島県議会議長らが宜蘭県政府を訪問し、鹿児島
と宜蘭の地方間交流を促進している。

 鳥取県議会の交流がうまく実を結んでくれることを切願するとともに、日台の姉妹都市
交流や議会交流については、本会ホームページ「姉妹都市交流」をご参照いただきたい。
                                   (編集部)

■鳥取県と台湾の交流
 http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=37653

■姉妹都市交流
 http://www.ritouki.jp/sister-city.html


鳥取県議会の斉木副議長らが台中県を訪問
【10月21日 台湾週報】

 鳥取県議会の斉木正一・副議長を代表とし、同県議会関係者らにより組織された訪台
団は、10月20日、鳥取県と活発な交流を行っている台中県を訪問した。

 この日、斉木副議長ら一行は、台中県政府に黄仲生・県長(知事)を表敬訪問した。黄
県長は「双方の堅固な友好の基礎の下で、両県の互利互恵の交流が行われ、観光および地
場産業のために共に努力していきたい」と述べた。

 その後、斉木副議長ら一行は県内にある東勢国中(中学校)、瑞穂国小(小学校)を訪
問し、英語の授業を参観した。

 この訪台団に参加したのは、斉木副議長のほか、同県議会の野田修・議員、山口享・議
員、内田博長・議員、藤縄喜・議員、同県議会事務局の関係者だった。



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