台湾の人々が東日本大震災に寄せる義捐金「世界一」の背景

ついに台湾の義捐金は180億円を突破した。5月12日現在、台湾の外交部(外務省に相当)
が把握しているだけで171億8000万円となり、交流協会台北事務所(駐台日本大使館に相当)
と高雄事務所(駐台日本領事館に相当)に寄せられている義捐金は5月16日現在、約9億60
00万円となっていて、その総額は181億4000万円になっている。

 いったい台湾の人々は、どうしてこれほどの善意を日本に向けてくれるのだろう。本日
の産経新聞がその背景を追っている。下記にご紹介したい。

 1999年の台湾大地震やおととしの台風による水害のときの日本からの善意に報いる「恩
返し」だという。確かに、台湾の人々は日本人と同様に義理堅い。中には近しい間柄を表
す「親類」という言葉を使う人もいるそうだ。また、最近の急激な対中接近の結果という
見方も出ているという。詳しくは記事を読んでいただきたい。

 最近、台湾で聞いたところでは、中国傾斜政策を進める馬英九総統の「ほっぺを叩くた
め」という見方も出ているという。

 2008年の総統選挙に勝った馬氏の総統就任式直前に起こった「四川大地震」のとき、馬
氏は中国の一省にすぎない四川省に20億元(当時のレートで約66億4000万円)も拠出した
にもかかわらず、今度の日本の東日本大震災では1億元(約2億8000万円)しか表明してい
ない。だから、台湾人は馬総統のほっぺを叩くために頑張って募金しているのだという。

 いずれにしても、台湾の親日感情が強いことに変わりはなく、これほどの親日感情を抱
いているのは、世界の中で台湾だけであろう。台湾が日本の生命線だという大きな理由の
ひとつが、この台湾の対日観にある。


義援金「世界最高額」の背景 台湾
【産経新聞:平成23年(2011年)5月17日】
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110517/chn11051710000003-n1.htm

 東日本大震災で、台湾からの義援金総額が5月上旬に約160億円(約57億台湾元)に達し
た。人口2300万人、平均所得が年約2万ドルの台湾から米国と並ぶ世界最高規模の義援金が
寄せられたことは、社会に親日感情が根強くあることをうかがわせた。

 台湾紙「自由時報」や「中国時報」などの電子版によると、馬英九総統は5日、訪台して
感謝を伝えた衛藤征士郎衆院副議長に、「台湾中部大地震(1999年)や台風による豪雨被
害(2009年)で受けた支援への恩返し」と説明。12日には日本への観光旅行が安全である
ことをPRする北海道訪問団(官民約300人)も派遣した。

 義援金約1万4千円(5千台湾元)を寄せたという台北市在住の元小学校教師は「情けは人
のためならず」と説明。菅直人首相が4月11日、米英などの7紙に感謝広告を出した際、台
湾が対象から外れた件にも「親類に礼状は不要。感謝の意は別の形で伝わっているから問
題ないよ」と寛容で、台湾外交部(外務省に相当)も今回の義援金は「民間、小口が中心
だった」としている。

 この手厚い支援は、日清戦争の下関条約(1895年)から終戦(1945年)まで、約半世紀
の歴史をともにした本省人(台湾籍)が持つ「親日感情と絆の産物」と一般的に解釈され
ている。

 だが、日本語教育を受けた世代はすでに80歳以上で、社会の一線から退いて久しい。同
時に、国共内戦に敗れて中国大陸から台湾に流入、中国人の視点で総じて日本に厳しいと
される外省人(中国大陸籍)も世代交代し、出身地の違いによる隔たりは、対日観も含め
て薄らいでいる。

 外省人エリート家庭出身で経済活性化を目指して対中接近姿勢を打ち出した馬総統は、
厳しい対日観を持つとされたが、台湾のメディアと赤十字会が震災直後に共催した義援金
募集イベントに夫人とともに駆けつけた。

 8日には台湾南部・台南市官田区の烏山頭ダムを訪れ、1930年に同ダムを建設し、台湾の
農業振興に貢献した金沢出身の日本人技師、八田與一(1886〜1942年)の業績をたたえる
記念公園の開園式にも出席。自由時報などは馬総統が「私は日本の最良の友人」と、脱反
日イメージの姿勢をアピールする姿を報じた。

 台湾の外交部元高官は、「戦後、国民党政権の腐敗と横暴が本省人を苦しめ、『日本時
代はよかった』と思わせたように、急激な対中接近の結果、札束ふりかざして押し寄せた
中国大陸の観光客のマナーの悪さが二重写しとなり、市民レベルの親日回帰に拍車をかけ
たのでは」との見方を示している。



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