台南で開催の「日台交流サミット」に日本から過去最多の433名が参加

7月29日、台湾の台南・安平において「第10回全国日台国際交流サミットin台南」が開催された。

全国日台交流サミットは日本と台湾の地方議員の交流などを目的に、2015年に石川県金沢市で第1回目が開催されて以来、新型コロナウイルス感染症の蔓延にもかかわらず中断することなく、毎年、持ち回りで開催されてきた。

台湾で開催されるのは2018年に高雄市で開催されて以来、今回が2回目で、節目の第10回となった。

日本から参加したのは自民党青年局長をつとめた佐々木紀・衆議院議員など国会議員3名、20の都道府県議会、27の市町村議会、3つの県・市、18の台湾に友好的な民間団体の各関係者で合計433名にも及んだ。

台湾で行われた会議に日本から参加した人の数で過去最多を記録したという。

去る6月に設立総会を開いたばかりの「埼玉県日台親善協会」の浅野和生・会長(平成国際大学副学長)や坪田敏孝・事務局長なども駆けつけた。

台湾からの参加者も15の県・市議会から正副議長と議員138名、台湾に友好的なサークル7つの20名など合計158名で、同じく過去最多を記録したという。

台湾に久しぶりに上陸した台風3号は台湾全土に被害をもたらし、台南では冠水や倒木などが至る所で起こり混乱したようだが、会場となった福爾摩沙遊艇酒店(フォルモサ・ヨット・リゾート)は、去る5月20日、総統就任式を終えたばかりの頼清徳総統の主催による晩餐会が開かれたホテルで、頼清徳総統もビデオでメッセージを寄せた。

日華議員懇談会の古屋圭司会長や日台共栄首長連盟の宮元陸会長も祝意を表するメッセージを寄せている。

日台交流サミットでは毎回「宣言」が採択されている。

今回も「台南宣言」が採択され、「台湾と日本の外交、安全保障の為、両国政府に対し、一刻も早いハイレベル会合と連携を開始するよう要請」するとともに「『日台関係に関する基本法』の早急な制定」を求め、「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)や世界保健機関(WHO)、その他の国際機関への台湾の加盟を積極的に支援」することなどが盛り込まれた。


台日の地方議員、台南で交流サミット 日本から430人以上が出席【中央通信社:2024年7月30日】https://japan.focustaiwan.tw/politics/202407300005

(台北中央社)台湾と日本の地方議員の交流などを目的に2015年から毎年行われている「台日交流サミット」が29日、南部・台南市内で開催された。

日本からは都道府県議会や市町村議会の議員、衆議院議員、民間団体のメンバーなど430人以上が出席し、台湾で開催された回としては最多となった。

台湾で開かれるのは18年の南部・高雄市に続き2回目。

台南市の報道資料によれば、台湾側は県や市の議会の正副議長や議員138人、民間団体の20人が参加し、過去最多を更新した。

頼清徳(らいせいとく)総統はサミットにビデオメッセージを寄せ、参加者が過去最多となったのは台日が互いを大切にしており、両国の絆がますます深まっていることを示していると言及。

参加者による支持の下で、同サミットが引き続き台日友好の力を結集し、双方にとってウィンウィンの発展を生み出すことができると確信していると述べた。

サミットでは、台日の地方議会の視点から中央政府に対し、東アジアの安定を共同で守ることや、台湾が国際社会の舞台で発言できるよう努力することを呼びかける「台南宣言」が採択された。

(編集:田中宏樹)


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