昨日(5月8日)、台湾の台南・烏山頭ダムの畔で開かれた八田與一技師の墓前祭には、頼清徳・副総統や黄偉哲・台南市長、黄崑虎・総統府資政などとともに、日本からは金沢市から村山卓市長を団長とする訪問団も4年ぶりに参列し、加賀市からは宮元陸市長も駆け付けた。
八田技師の故郷である金沢市では来る10月29日に「金沢マラソン」が行われ、2015年の開催以来、毎年、台湾からも大勢のランナーが参加しているという。今年は4年ぶりに海外からの参加を募集したところ、すでに台湾からは209人が申し込んでいて香港の282人に次ぐと地元紙の北國新聞が伝えている。うれしいニュースだ。
ちなみに、日台間では姉妹都市や姉妹校などさまざまな提携を結んでいるが、マラソンでも提携している。石川県のお隣の富山県で行われている「富山マラソン」は2019年5月24日、台湾の「菊島澎湖跨海(きくしまほうここかい)マラソン」と友好提携協定を締結している。今年は11月5日に開催される富山マラソンにも多くの台湾人ランナーが参加する見込みだ。
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◆富山マラソン2023 https://www.toyamamarathon.com/
—————————————————————————————–〈金沢マラソン〉 台湾から209人応募 4年ぶり海外勢盛り上げへ 【北國新聞:2023年5月6日】https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1061479
◆香港の282人に次ぐ多さ
【台南市=中山裕介】10月29日に開催される金沢マラソンの台湾からの参加申し込みが2日午前10時時点で209人に上ることが、組織委員会のまとめで分かった。海外ランナーの国・地域別では、香港の282人に次ぐ多さとなる。今年は4年ぶりに海外から参加者を募集しており、新型コロナに伴う制限を緩和して通常開催し、大会を盛り上げる。
金沢市の台湾訪問団は7日に台南市で行う観光PRイベントで誘客を図るとともに、金沢マラソンの応募チラシを配り、参加を呼び掛ける。
金沢マラソン組織委によると、海外ランナーの申し込みは2日午前10時時点で704人。台湾からの応募の比率は29・7%となっている。申し込みは3月15日に始まり、5月末まで。海外ランナーは1千人の参加を予定している。
台湾からの参加で最も多かったのは2018年の563人で、海外の国・地域別でトップだった。感染拡大前の19年は1位が香港の560人、2位が台湾の474人、3位が中国の99人だった。
初開催された15年には、当時台南市長で、現在は台湾与党の民主進歩党(民進党)の総統候補に選出されている頼清徳(らいせいとく)副総統が視察した。
金沢マラソンは20年に新型コロナの影響で大会を中止し、21、22年は参加者を国内在住者に限定して開催した。今年は4年ぶりに海外ランナーを募集するとともに、沿道応援の自粛も解除する方針だ。組織委は北國新聞社などで構成する。
◆金沢市訪問団、台湾に到着
金沢市の訪問団は6日、台湾に到着した。エバー航空の小松−台北便で台北桃園国際空港に降り立った一行は新幹線で台北市から台南市へ向かった。団長の村山卓市長は6日に出発する計画だったが、奥能登の地震対応で1日延期し、7日に合流する予定である。
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