大型の台風18号(クラトーン)が台湾を南から襲い、台南市や高雄市、屏東県などは10月1日を休業・休校とし、10月2日は台湾全土の22県・市が終日、会社や学校などを休業・休校とする「颱風假」を宣した。
10月3日も、台湾全土が終日休業・休校となっている。
桃園県や台東県も2日は「颱風假」となったが、その直前の10月1日午後、台風の備えに追われながら、北海道美唄市と花蓮県富里郷が「友好交流協定」を締結した。
この協定締結は1年前から台北駐日経済文化代表処札幌分処長の粘信士処長の仲介によって進められてきたそうで、美唄市の桜井恒・市長と富里郷の江東成・郷長による調印式はオンラインで行われたという。
この「友好交流協定」締結は、8月28日の北海道富良野市と台南市の「友好交流協定」に続き、今年11件目です。
1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは143件目(本会調査)となる。
ちなみに、今年に入って結ばれた11件は下記の通り。
1)1月22日 鹿児島県と屏東県が「青少年や芸術・文化、観光、経済などの分野で交流を促進するMOU」を締結2)1月31日 鹿児島県伊佐市と台湾の花蓮市が「友好交流協定」を締結3)2月27日 熊本市と高雄市が「スタートアップ関連での交流促進覚書」を締結4)2月27日 熊本県小国町と台北市士林区が「友好交流協力に関する覚書」を締結5)4月15日 熊本県上天草市と新北市瑞芳区が「友好交流協定」締結6)4月29日 長崎県平戸市と台南市が「友好交流協定」を締結7)5月06日 茨城県那珂市と台南市が「友好交流協定」を締結8)6月20日 北海道雨竜郡沼田町と花蓮県瑞穂郷が「友好交流協定」を締結9)8月19日 北海道茅部郡森町と彰化市が「友好交流協定」を締結10)8月28日 北海道富良野市と台南市が「友好交流協定」を締結11)10月1日 北海道美唄市と花蓮県富里郷が「友好交流協定」を締結
台湾・花蓮県富里郷と北海道美唄市 友好交流協定締結【中央通信社:2024年10月2日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202410020004
(花蓮中央社)東部・花蓮県富里郷と北海道美唄市は1日、友好交流協定を締結した。
郷公所(役場)は、文化や経済、産業、芸術、農業、観光などさまざまな分野での交流がより進展すると期待を寄せている。
協定の締結は粘信士(ねんしんし)台北駐日経済文化代表処札幌分処長(総領事)の働きかけにより約1年の準備期間を経て実現。
調印はオンラインで行われた。
富里郷の江東成郷長は、台風18号が近づいているとしながらも、北海道との多分野での交流進展のために協定の締結を予定通りに行ったと説明。
風雨の中、古い友人が訪ねてくれることは喜ばしいとする漢詩を引用し、美唄市の桜井恒市長らに感謝を示した。
今後協力を通じ、双方の未来の発展に向けたビジョン策定に意欲を示した。
(李先鳳/編集:齊藤啓介)。
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