衆議院選挙で自民党が歴史的な大勝をおさめた翌日の2月9日、日本台湾交流協会台北事務所(片山和之代表)は「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」を台北市内の台北君悦酒店(グランドハイヤット台北)で開催した。
今年も政界や財界などから約800名が参集し、日本のナショナル・デーである今上陛下のお誕生日を盛大にお祝いした。
日本台湾交流協会のホームページでは、蕭美琴・副総統、謝長廷・台湾日本関係協会会長、呉[金リ]燮・国家安全会議秘書長、江啓臣・立法院副院長、顧立雄・国防部長、管碧玲・海洋委員会主任委員、蘇俊榮・行政院人事行政総処人事長、陳明真・核能安全委員会主任委員、高虹安・新竹市長、姚嘉文・前考試院長、長阿紀良・台湾日本人会理事長、相馬伸一郎・台北市日本工商会理事長を挙げている。
台湾での「天皇誕生日祝賀レセプション」は2003年12月12日に再開された。
1972年9月の国交断絶から31年後、当時の内田勝久(うちだ・かつひさ)交流協会台北事務所長の英断による。
内田所長は、米国やイギリスもナショナル・デーを祝って台湾でレセプションを開いているのに、なぜ日本は開かないのだろうと不思議に思い、外務省に問い合わせるとすんなり了承されたという。
だが、問題は中国にあった。
台湾で天皇誕生日祝賀レセプションを開くことを公表するや、中国は「二つの中国を認めるものだ」「日中共同声明に反する」と烈火のごとく怒り「断固受け入れられない。
即刻、中止すべきだ」と、外務省に強い圧力をかけてきたそうだ。
世界各国は、その国にとってもっとも記念すべき大切な日として「ナショナル・デー」を定めている、米国は独立記念日(7月4日)、英国は国王誕生日(6月第3土曜日)、ドイツはドイツ統一の日(10月3日)などだが、日本は天皇誕生日をナショナル・デーと定めている。
各国の在外公館は年に1度、その国の要人を招いてナショナル・デーを祝う盛大な式典を開催している。
台湾でも同じだ。
内田所長は中国の批判に一切耳を貸さず、粛々と天皇誕生日祝賀レセプションを再開した。
内田所長は退任後、本会のインタビューに「中国はどうして日本だけに文句を言ってくるのかよく分かりませんね」と、笑いながら答えられたことがいまも強く印象に残っている。
中国はその後も開催するたびに外務省にクレームをつけてきたものの、いまは形ばかりになっているという。
やわらかい土は掘るが固い土は掘れない、ということだろう。
2024年2月26日、片山和之代表が代表就任後に初めて臨む天皇誕生日祝賀レセプションが開かれ、蔡英文・総統と頼清徳・副総統のお二人が初めて出席した。
総統と副総統がそろって出席したのは初めてのことだった。
内田所長が再開してから23年。
今年は蕭美琴・副総統だけだったが、台湾での天皇誕生日祝賀レセプションはしっかり定着した。
◆令和7年度天皇誕生日祝賀レセプション 【日本台湾交流協会:2026年2月11日】 https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=4808&dispmid=5287
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