本誌5月26日号で、友好交流協定などの都市間提携を結ぶ台湾側が提携先の自治体名を道路名とすることが多くなっていることをお伝えしました。
秋田市は昨年10月5日に台南市と「交流協力に関する合意書」を締結していますが、秋田市の沼谷純市長が7月2日に黄偉哲・台南市長と面会した際、「市として最近、市官田区に新設する道路を『秋田街』と命名することを決定したと明らかにした」そうです。
街は通りの意で、秋田通りと命名したそうです。
これで自治体名を台湾の道路名としたケースは5例となります。
いずれも台湾市内の道路です。
茨城県水戸市=水戸街 2024年11月21日(安南区に新設する道路)埼玉県本庄市=本庄街 2025年02月13日(安和路1段に新設する道路)青森県弘前市=弘前路 2025年04月20日(台南市内に新たに建設予定の道路)茨城県那珂市=那珂街 2025年05月05日(市内に新設する道路)秋田県秋田市=秋田街 2025年07月02日(市官田区に新設する道路)
頼清徳総統も、台南市長時代に鄭南榕烈士を偲んで台南庁舎前の道路を「南榕大道」と命名したことがありました。
黄偉哲市長も、長く記念になるものを贈りたいと考えて命名しているのかもしれません。
命名された日本の自治体にとっては、とてもいい記念になるようです。
秋田市長が台南市長を訪問 教育やスポーツなどで意見交換【中央通信社:2025年7月3日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202507030003
(台南中央社)秋田県秋田市の沼谷純市長は2日、南部・台南市で、黄偉哲(こういてつ)台南市長と面会した。
双方は教育やスポーツ、今後の交流について深く意見を交わした。
台南市が同日、報道資料で明らかにした。
黄市長は、台南市が日本の19都市と協定を結んでいることに触れ、国を超えた友情を次の世代まで引き継ぎ、教育やスポーツなどを通じて若い世代が互いに理解し、交流を深められるようにしたいと意欲を示した。
また、台南の市民や学生が秋田を訪れることを後押しするとし、市として最近、市官田区に新設する道路を「秋田街」と命名することを決定したと明らかにした。
沼谷市長は1日から3日までの日程で訪台。
すでに台南市内の複数の古跡を見て回った他、市内の高校にも訪れたと話し、今後、さらに多くの分野で実際の相互訪問と協力を推進し、交流を加速させたいと期待を寄せた。
台南市と秋田市は2017年に秋田公立美術大学が台南応用科技大学と国際交流協定を締結したのをきっかけに、観光や文化、スポーツなどの分野での交流を行ってきた。
昨年10月にはさらなる交流の促進に向け、「秋田市と台南市との交流協力に関する合意書」を締結した。
(張栄祥/編集:名切千絵)。
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