政策提言で分かる米下院中共委員会の真剣さ
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「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
今年1月に米下院にて「中国共産党と戦略的に競争をする特別委員会」が立ち上がった。
この委員会は名前が長いので日本では「中国委員会」「中国特別委員会」と称されているが、「中国共産党」を「中国」と略している日本のマスコミ。
本来略すのであれば「中共委員会」「中共特別委員会」に略すべきだが、日本のマスコミは自己検閲が働き、中国の嫌う言葉を自粛する傾向がある。
米下院中共委員会は5月24日に政策提言を採択した。
この委員会は行動力のある委員会。
特に委員長のマイクギャラガーは38歳で行動力がある。
今年2月にはマイクギャラガーは台湾を訪問し蔡英文と会談、蔡英文がアメリカにトランジット外交した際も同席していた。
中共委員会が立ち上がってから少なくとも2回は蔡英文と突っ込んだ会談をしている。
その結果4月19日に米国会にて中国が台湾侵略した際のシミュレーションを行った。
これは極めて稀なことである。
5月24日の政策提言とは。
提言の内容は全部で10項目。
1.アメリカの遠距離打撃武器の増産。
2.アメリカの同盟国と友好国と事前に連携し、中国が攻撃を発動した時にすぐ制裁を与えることができるようにする。
3.アメリカと台湾の合同軍事訓練を拡大
4.台湾に対する武器支援や提供を迅速に対応する
5.危機の際に、米台の共同司令部の設置
6.アメリカの重要インフラ、特に国防面のネット面の安全整備を強化
7.台湾のサイバーセキュリティの強化にアメリカが協力
8.米国と台湾が危機に対して、戦争になる前からチームを作って対策を作る
9.アメリカのインド太平洋地域の戦略強化と分散
10.台湾への軍事備蓄の拡大
なぜ真剣さがうかがえるのか。
1.プロの目線で提言する
2.綿密に練った提言である(蔡英文との会談、台湾の現状を把握、戦争シミュレーションを実施と根拠)
3.法案化にする
4.提言者は出しっぱなしではなく、実際に行動している。
(マイクギャラガーの訪英/同盟国との連携)
5.この提言の実現について監督しフォローしている。
この提言の影響とは。
1.アメリカ政府に緊張感を与える。
2.台湾とアメリカの同盟国に対して安心感を与える。
3.中国に対する警告と抑止力になる。
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