日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載
2月15日から訪台していた栃木県の福田富一(ふくだ・とみかず)知事は17日午前、予定どおり
高雄市の陳菊市長と「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結した。
栃木県ではこれまで唯一、日光市が台南市と2009年1月16日に「観光友好都市」を結んでいただ
けで、県としては初の台湾自治体との提携となる。
早速、高雄市政府の「市政新聞」は写真4枚とともに詳細を報じ、また18日発行の中央通信社が
伝えている。下記にご紹介したい。
本会の調査によれば、1979年(昭和54年)10月10日に青森県の大間町(おおままち)と雲林県の虎
尾鎮が姉妹町を結んで以来、栃木県と高雄市の「経済と教育分野における友好協力覚書」締結で62
件目となる。また、今年に入って日台の都市間提携は下記のようにすでに6件目となる。
本誌で指摘してきたように、日台の都市間提携が急増したのは東日本大震災の翌年の2012年から
で、2012年:5件、2013年:7件、2014年:8件、2015年:6件、2016年:13件となっている。今年は
まだ年明けから2か月を経ていないにもかかわらず、すでに6件。いかに早いスピードで結ばれてい
るかがわかる。
1)01月11日 熊本県と熊本市が高雄市と「友好交流協定」を締結
2)01月13日 大分県竹田市と高雄市田寮区が「観光文化友好交流都市協定覚書」を締結
3)02月08日 福岡市と台北市が「起業支援交流覚書」を締結
4)02月09日 大分県中津市と台中市が「自転車旅行と観光交流の促進に関する協定」を締結
5)02月10日 三重県と台中市が「国際交流促進覚書」を締結
6)02月17日 栃木県と高雄市が「経済と教育分野における友好協力覚書」を締結
◆高雄市與日本栃木縣簽署友好合作備忘録 陳菊?推動實質交流合作【市政新聞:2月17日】
http://www.kcg.gov.tw/CityNews_Detail.aspx?n=3A379BB94CA5F12D&sms=36A0BB334ECB4011&ss=D14B740E48127723667ACBE4B4C7B626883AA3C47FC4DCC8F83FB04FF1E01D475F88A3401D6EBE20
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高雄市、栃木県と覚書 経済や教育、観光などの分野で協力へ
【中央通信社:2017年2月18日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201702180001.aspx
(高雄 18日 中央社)高雄市政府は17日、栃木県と経済および教育の分野での友好協力に関する
覚書を締結した。陳菊高雄市長は、今後は科学技術、産業、教育、文化、観光、スポーツの6大領
域で実質的な交流を進めていくと述べ、双方の発展に期待を示した。
調印式は同市政府鳳山行政センターで開催。陳市長と福田富一栃木県知事が覚書を取り交わし
た。同市によると、福田知事は2012年に高雄を訪問、陳市長も2013年に栃木県を訪れ、両県市の友
好関係を深めていた。
陳市長は、同市が力を入れている航空宇宙産業において、栃木と高雄の双方に優れた企業が拠点
を構えていることに触れ、両県市の提携を通じ、双方の企業を結ぶパイプを提供できればと意欲を
見せた。
福田知事は、今回の覚書締結が高雄市と栃木県の新たな交流の幕開けとなればと話し、交流の推
進に尽力していく姿勢を示した。
福田知事は県議会議員、経済関係者らとともに15日から18日までの日程で訪台。15〜16日には台
湾の対日窓口機関、亜東関係協会の周学祐副秘書長や大手スーパー、PXマート(全聯福利中心)を
展開する全聯実業(台北市)の徐重仁総裁らと面会し、台湾が東京電力福島第1原発事故後から栃
木を含む5県産食品に対して実施している輸入規制の早期解除に向けた支援を求めた。
(王淑芬/編集:名切千絵)