「台湾人観点でみるキッシンジャー主義の大罪」
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「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
元米国務長官、ヘンリーキッシンジャーが11月29日に死去。
彼がアメリカの政権にいたのは8年間だけだったが、影響力は大きかった。
日本では故人の悪口を言わないのが普通だが、
一人の人間の評価は、「棺を蓋いて事定まる」亡くなってから初めて論評できるということもある
キッシンジャー本人というよりも、彼の外交思想、キッシンジャー主義の影響は大きい。
キッシンジャー主義とは、絶対的現実主義。
中国的利己主義ともいえる。
台湾人にとってのキッシンジャーは、ユダヤ人から見るヒトラーと一緒。
キッシンジャーは周恩来との会談で、台湾問題に関する中国の要求を全て飲んだ。
中国の五つの要求:
1.中華民国とアメリカの防衛条約を破棄すること。
2.台湾にいる米軍の撤去
3.二つの中国、もしくは一つの中国、一つの台湾を支持してはいけない。
4.台湾の独立を支持しない。
5.中国の国連安全保障理事会の常任理事入りを支持すること。
この5点をキッシンジャーは全て飲んだ。
ニクソンが初訪中した際に上海コミュニケを結んだ。
その内容とは、台湾は一つの中国の中にあると米国は認知した。
承認とは違うが、中国側は承認したと解釈した。
それに対してキッシンジャーは抗議していない。
上海コミュニケの中に台湾人にとってはとても屈辱的文言が入っている。
「両岸の中国人は共に、中国は一つと認めている。
」
この言葉はずるい表現。
この中に台湾人の声が反映されていない。
無視されている。
これがキッシンジャーの冷酷で現実的なところ。
中国はアメリカがここまで要求を呑んでくれるとは思っていなかったが、
キッシンジャーが中国を狂暴化させた元凶。
天安門事件で中国政府が学生を虐殺した時にも、
キッシンジャーは「虐殺はやむをえない」と発言。
キッシンジャー主義の大罪とは、
1.悪魔の化粧師
2.中国の台湾侵略の口実を与えた。
3.中国の凶暴化
4.アメリカの政治エリートを堕落させた。
5.世界を危険にした。
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