「ますます面白くなった台湾総統選」
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「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
今の台湾の関心事は来年2024年1月に行われる台湾総統選挙。
四年に一度の国政選挙。
とても注目されている。
与党の民進党候補、最大野党の国民党候補、第二野党の民衆党候補がすでに揃っている。
直近の世論調査、5月29日美麗島電子報の世論調査が公開された。
経営者が親国民党よりの世論調査。
民進党 頼清徳 35.8%
国民党 侯友宜 18.3%
民衆党 柯文哲 25.9%
この世論調査が発表されたら、台湾では騒然となった。
議論の中心は侯友宜、柯文哲、郭台銘の三人。
この世論調査が話題になっているのは、
国民党候補の侯友宜が正式の国民党候補と発表される前は、
支持率が26%あったのだが、正式候補となってから、
一気に18.3%まで落ちた。
逆に柯文哲は侯友宜が落ちた分、上昇した。
最大野党の侯友宜の支持率がなんと三番目になってしまった。
国民党も民衆党も親中派。
三番目になると、捨てられる可能性が高い。
そうすると二番目に票が流れる。
二番目と三番目は天と地の差。
二番目に票が流れると一番目に勝つこともある。
二番目を維持するというのは侯友宜にとっても、
柯文哲にとっても重要。
なぜ侯友宜が正式候補として指名されたのに、なぜ支持率は落ち傾向なのか。
本来なら正式候補に指名されたら、お祝い相場で上がるはず。
侯友宜の支持率が落ちた理由:
1.侯友宜自身の問題
・現職の新北市市長であること。
まだ任期中なので彼に投票した有権者にとっては裏切り行為にあたる。
・国家レベルの指導者になる準備が足りない。
・国民党党員でありながら、国民党と距離を取ってきた。
2.郭台銘の存在
郭台銘は指名される日の前日まで自分だと信じていた。
朱立倫がそそのかしたから。
侯友宜が指名された後に、色々な不公正に関するうわさが出てきた。
郭台銘は騙されたと思った。
これが侯友宜の支持率低下にもつながった。
侯友宜が指名された後も郭台銘は選挙運動を継続している。
3.朱立倫国民党主席が公正ではなかった。
侯友宜の支持率が下がり続ければどういうことが起きうるか。
過去に2015年洪秀柱交代事件が起きている。
当時の国民党主席も朱立倫。
侯友宜ももしかしたら交代させられる可能性もある。
今後どのように影響していくか。
1.国民党の弱体化に繋がる。
2.同じ親中派の民衆党候補、柯文哲が得をする。
3.民進党が苦戦する。
今の状況はまだ民進党にやや有利。
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