台湾の頼清徳総統は6月16日、高雄市にある陸軍士官学校の「黄埔軍官学校」創立100年の記念式典で訓示し、中国側の呼称を「対岸」や「北京当局」などではなく「中国」「中華人民共和国」と表現しつつ「最大の挑戦は、中国が台湾海峡の現状を破壊し、台湾を併合し、中華民国(台湾)の消滅を民族の偉大な復興と見なすことだ」などと訓示した。
また、総統就任式で言及した「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」(堅持中華民國和中華人民共和國互不隷属)という表現を使い「中華民国台湾の将来は2,300万の人民によって決定される。
国家主権を守り、国家の尊厳を維持し、この国に栄光と繁栄をもたらすために力を合わせていこう」と訴えた。
總統主持「黄埔建校一百週年校慶活動」【総統府「新聞與活動」:2024年6月16日】https://www.president.gov.tw/NEWS/28507
中国による「台湾併合」に危機感=黄埔軍校100年で訓示─頼総統【時事通信:2024年6月16日】https://sp.m.jiji.com/article/show/3262670
【台北時事】台湾の頼清徳総統は16日、南部・高雄市の陸軍士官学校で開かれた「黄埔軍官学校」創立100年の記念式典で訓示し、「最大の挑戦は、中国が台湾海峡の現状を破壊し、台湾を併合し、中華民国(台湾)の消滅を民族の偉大な復興と見なすことだ」と危機感を表明した。
総統府が発表した。
頼氏は訓示で、創立100年を迎えて「新たな時代の挑戦と使命を認識する必要がある」と指摘。
「最高の使命は、台湾海峡の平和と安定を維持する重責を引き受けることだ」と述べた。
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