陳菊・監察院長が主催し紅毛港保安堂建立した安倍元総理銅像の除幕式

 9月27日の安倍晋三・元総理の国葬儀を前に、台湾・高雄市の「紅毛港保安堂」に安倍元総理の等身大の銅像が建立され、予定通り9月24日に除幕式が行われました。

 紅毛港保安堂では、この銅像を建てるためにわざわざ庭園をつくり、安倍元総理の揮毫された「台湾加油」の文字を刻んだ石碑も銅像のかたわらに設置したそうです。

 驚いたことに、庭園の開所式は元高雄市長で総統府秘書長などを歴任した陳菊・監察院長が主催したそうで、「安倍晋三友の会」(陳唐山会長)など300人が列席、1分間の黙?を捧げてから、「花は咲く」や「千の風になって」などの曲が演奏される中を献花したそうです。

 日本から訪台後、隔離期間なしで行動できる日(10月13日予定)も近づいてきており、高雄の紅毛港保安堂を目当てに訪れる日本人も多くなりそうです。下記に台湾国際放送の記事を紹介します。

—————————————————————————————–安倍元首相を追悼、高雄に安倍元首相の銅像を設置【台湾国際放送:2022年9月25日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/95911

 台湾南部・高雄市鳳山区には、日本の軍艦を祀る廟があります。紅毛港保安堂という廟です。ここは台湾で唯一日本の軍艦を祀る廟です。主神の一人は、海府大元帥です。この海府大元帥は、太平洋戦争で殉職した日本の士官なので、紅毛港保安堂は、日本とは深いゆかりがあります。毎年多くの日本の訪問団がここを訪れています。

 安倍元首相が銃撃され亡くなったことを受け、紅毛港保安堂は直ちに追悼会場を設け、一般人の参拝を受け付けると共に、記念ガーデンを設け、安倍元首相の銅像を建て、安倍元首相が直筆で書かれた「台湾加油(台湾頑張れ)」の文字を刻まれた大きな石を設置することも計画していました。

 この銅像と大きな石碑が置かれている記念ガーデンの供用開始式典は24日、高雄市長を務めたことのある、監察院の陳菊・院長主催の下で行われ、「台湾安倍晋三友の会」などの団体の関係者も出席しました。

 陳菊・院長はあいさつの中で、安倍元首相は台湾が最も大変だった時、日本社会に対して「台湾有事は日本有事」という発言を行ったことに、台湾の人々はみな非常に感動している。台湾が国際社会からの支持を必要としているこの時期に、国際社会において台湾に最も友好的で、最も思いやりのあり、最も台湾を支持している友人を失ったことは、みな非常に残念に思っている。銅像設置後、みんながここにきて、安倍元首相を偲ぶ気持ちを伝えることができるよう期待していると述べました。

 陳菊・院長は、安倍元首相の台湾に対する最も大きな貢献は、台湾問題を国際化すること、グローバル戦略における台湾の地位を浮き彫りにすることだと称え、全世界に対して共に台湾問題に関心を寄せるよう呼びかけています。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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