先般、本誌9月11日号にて、台湾・高雄市内にある紅毛港保安堂の張吉雄会長による故安倍晋三・元総理の功績を讃える「台湾周辺海域の重要性と安倍元総理の功績」という論考をご紹介しました。
紅毛港保安堂は、大東亜戦争中、米国の潜水艦によってバシー海峡に沈められた「第三十八号哨戒艇」の模型が、船腹に日本語で「38にっぽんぐんかん」と記されて祀られ、艇長であった高田又男大尉も海府大元帥として祀られています。
8月23号の本誌で、この紅毛港保安堂が安倍元総理の銅像を建立していることをお伝えしましたが、国葬を3日後に控えた9月24日に予定通り除幕式が行われるそうです。
銅像は新たに造られた庭に据えられ、安倍元総理揮毫の「台湾加油」という石碑も設置されるそうです。中央通信社が記事と動画を発表していますので下記に紹介します。
—————————————————————————————–安倍氏死去/台湾の廟、安倍元首相の記念庭園設置 24日に銅像除幕式【中央通信社:2022年9月17日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202209170002【動画付き】
(高雄中央社)南部・高雄市の廟(びょう)、紅毛港保安堂が安倍晋三元首相を記念した庭園の造園を進めている。安倍氏の銅像の他、「台湾加油」と書かれた石碑を設置し、24日に除幕式を行う予定だ。
同廟では安倍氏死去の翌日に追悼会場を設置。廟を管理する張吉雄主任委員は中央社の取材に対し、「台湾の永遠の友人」を記念するため、庭園の設置を決めたと話した。
銅像は安倍氏と同じとされる高さ175センチで、台座には「台湾永遠的朋友」(台湾の永遠の友人)と書かれた。石碑は有志の寄贈だという。除幕式では市民による献花の他、「花は咲く」などの楽曲演奏などを行うとしている。
同廟はすでに70年以上の歴史があり、太平洋戦争中にバシー海峡に沈んだ旧日本軍第38号哨戒艇を祭っていることで知られる。
(曽以寧/編集:齊藤啓介)
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