西日本台湾学友会などが台湾のWHO参加求めテドロス事務局長に要望書

 今般の武漢肺炎(COVID-19)への対応で世界的な評価が高い台湾ですが、中国の圧力により世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)へのオブザーバー参加ができないことを受け、兵庫県議会や神戸市会などの地方議会が日本政府に「意見書」を可決しています。

 この動きに呼応するように、九州在住の台湾出身の医療関係者らでつくる「西日本台湾学友会」(庄野庸雄会長)や台湾政府の僑務委員などがテドロス・WHO事務局長宛に台湾のWHOへの完全参加を求める要望書を送ったそうです。西日本新聞の記事をご紹介します。

 例年、WHAは5月に開催されますが、果たして台湾は招待されるのでしょうか。ここが一つのポイントかと思われます。

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「防疫に抜け穴」重大な問題 台湾のWHO参加求め九州在住者ら要望書【西日本新聞:2020年3月28日https://www.nishinippon.co.jp/item/n/595748/

 世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中で台湾が世界保健機関(WHO)への参加を認められていないのは重大な問題だとして、九州在住の台湾出身者らが26日、完全な参加を求める要望書を取りまとめた。WHOのテドロス事務局長宛てに送付した。

 要望書を取りまとめたのは、九州在住の台湾出身の医療関係者らでつくる「西日本台湾学友会」(庄野庸雄会長)など。

 要望書は、新型コロナの流行が深刻化する中で「世界の公衆衛生および防疫メカニズムに抜け穴があってはならない」と強調。現状では、台湾は中国政府の反対によってWHOへの参加を阻まれているとして、中国とWHOを批判している。

 取りまとめに携わった台湾政府の僑務委員、海澤州氏=福岡市=は「WHOの現体制が中国の意向を忖度(そんたく)して世界に警告を発するのが遅れたことが、感染拡大を招いた一因だ」と批判している。 (久永健志)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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