日米台などが4月に続く「グローバル協力訓練枠組み」のテレビ会議を開催

 6月24日、4月29日に第1回が開かれたテレビ電話会議「グローバル協力訓練枠組み」の第2回会議が開かれ、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰(いずみ・ひろやす)代表も参加して挨拶を述べた。

 第1回の「武漢肺炎をめぐる偽情報(ディスインフォメーション)への取り組み」に続き、今回のテーマは「第二波への準備のために国際社会で協力できる対応策」。

 第1回は日本、米国、台湾を基軸に、インド太平洋地域から6カ国、80人余りの政府関係者や非政府組織(NGO)代表、専門家らも参加し、今回は日本、米国、台湾の他にオーストラリアからも参加したという。

 安倍首相は日本の外交戦略として2016年8月にケニアで開いたアフリカ開発会議において「自由で開かれたインド太平洋戦略」を発表し、安全保障面での協力も視野とする法の支配に基づく海洋の自由を訴えた。米国はこの戦略を明確に支持し、トランプ政権下において「自由で開かれたインド太平洋戦略」を進めている。

 この「自由で開かれたインド太平洋戦略」はインドとオーストラリアも共有していることから、日米台の「グローバル協力訓練枠組み」にも大きく影響し、オーストラリアの参加となったのではないかと見られる。このような積み重ねがさらに強固な日米台関係をつくり上げてゆくことを期待したい。

—————————————————————————————–泉裕泰代表がGCTF「新型コロナウイルス(COVID-19):第二波への準備」バーチャルワークショップ開幕式に出席【日本台湾交流協会台北事務所:2020年6月24日】https://www.koryu.or.jp/business/gctf/20200624/*泉裕泰代表の英語による挨拶:動画[2分33秒]

 6月24日,当事務所の泉裕泰代表は,「新型コロナウイルス(COVID-19):第二波への準備」をテーマとした「グローバル協力訓練枠組み(GCTF:Global Cooperation Training Framework)」のバーチャルワークショップの開幕式に出席し,挨拶を行いました。

 各国からの参加者とテレビ会議システムに繋いで実施されるバーチャル形式のGCTFは,4月に続いて2回目の開催となります。今般のワークショップでは,新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中,日本を含む各国・地域から集まった専門家がこれまでの知見を共有し,第二波への準備のために国際社会で協力できる対応策などについて議論を深めました。

◆泉代表による挨拶

 本日,日本台湾交流協会が,台湾外交部,米国在台協会(AIT),豪州弁事処,台湾疾病官制署と共に,GCTF「COVID-19:第二波への準備」に関するバーチャルワークショップを共催できることを非常に嬉しく思います。

 台湾は新型コロナウイルスの封じ込めに大きな成果を上げていますが,残念ながら5月に開催されたWHO総会にオブザーバーとして参加することができませんでした。日本は引き続き台湾のWHO総会参加に向けて国際世論形成の努力を続けて参りますが,今回のバーチャルワークショップは,台湾の持つ知見を国際的に広く共有することができる良い機会となるでしょう。

 日本の現時点でコロナウイルスによる10万人当たりの死者数は0・7人となっています。日本は強制的な措置を取ることはしませんでしたが。これは他国と比べても低い数字です。日本の医療サービス,国民ひとり一人の衛生意識,ルールを守る国民性や生活様式などに支えられて感染拡大のピークを何とか乗り越えることができました。今後は,日本の有する医学的知見や技術力を総動員して,第二波の到来に対して全力で取り組んで参りたいと思います。本日は,専門家の皆さんが様々な視点から議論し,有意義な意見交換ができることを期待しています。

 今回,豪州弁事処が昨年11月に引き続いて共催に加わっていただいたことを非常に嬉しく思います。このような有意義な取組みにより多くのパートナーに参加してもらえるように当協会として努力していきます。最後に本日のGCTFバーチャルワークショップ開催のために尽力いただいた皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

──────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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