に「1972年に台湾と断交して以来、日本政府が副大臣級の高官を正式に派遣するのは初めて」(朝
日新聞)のこと。
NHKニュースは映像とともに「赤間副大臣は、空港でNHKの取材に対し、『日本の地域の魅
力発信の支援事業への参加が目的だ。今回の訪問については、日本政府として地域の魅力発信に力
を入れているということの表れだろうし、日中関係や日台関係については、これまでと変わらない
枠組みの中で行うということには変わりはない』と述べました。また、台湾当局の関係者との会談
の予定については『特にない』と述べました」と伝えている。
下記にその映像をご紹介するとともに、時事通信の記事も併せてご紹介したい。
報道では触れられていないが、実は東日本大震災が起こった2011年5月4日に衛藤征士郎(えと
う・せいしろう)衆議院副議長が訪台、また8月12日には溝畑宏(みぞはた・ひろし)観光庁長官
も訪台している。ともに東日本大震災への御礼のための訪台で、衆議院副議長も観光庁長官も初め
ての訪台だったが、私的に訪問しているわけではない。
2012年に入ってからは11月29日に日本と台湾で「相互承認協定(MRA:Mutual Recognition
Agreement)」を締結したとき、経済産業省の上田隆之・通商政策局長が訪台して立ち会っている。
確かに、政府として副大臣級の高官を正式に派遣するのは初めてではあるものの、衆議院副議長
や観光庁長官が公に訪台しているのだから、地ならしはすでにすんでいる。これからも中国の一方
的な圧力をはねのけ、政府高官がどんどん台湾を訪問して交流を深め、日台の絆を強くしてもらい
たいものだ。
◆総務副大臣が公務で台湾訪問 中国反発か【NHKニュース:3月25日】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170325/k10010923901000.html
赤間総務副大臣が訪台=公務で断交後初
【時事通信:2017年3月24日】
総務省は24日、同日から2日間の日程で赤間二郎総務副大臣が台湾・台北市を訪問すると発表し
た。日本の対台湾窓口の日本台湾交流協会が主催する地方創生関連のイベントに出席。日台関係者
によると、1972年の日台断交後、副大臣が公務で台湾に出張するのは初めてで、中国の反発も予想
される。
赤間氏は、日本の地域の魅力を海外発信するイベントの開会式に出席してあいさつする。台湾の
高官との会談は予定していないという。
過去には、2006年に当時の宮腰光寛農林水産副大臣が台湾を私的に訪問し、陳水扁総統(当時)
らと会談した例がある。