米国から早速、3月20日夜、国務省のアレックス・ウォン次官補代理(東アジア・太平洋担当)が台湾を訪問、台米関係の今後の発展やインド太平洋地域における協力など重要な議題について意見を交換する予定だと報じられた。下記に中央通信社の記事をご紹介したい。
すでに、蔡英文総統が参加するイベントにも出席した模様も報じられ、中国が猛反発している。FNNニュースの画像もご紹介したい。
米国は圧倒的な軍事力と台湾関係法、台湾旅行法という国内法を背景に、中国の反発を織り込んで台湾との関係を強化し続けている。台湾との関係強化では、大統領と連邦議会の足並は一致している。共和党にも民主党にもほとんど異論はない。
片や日本は、安倍総理が台湾について「基本的な価値観を共有する重要なパートナーであり、大切な友人」(2015年7月、参院・平和安全法制に関する特別委員会)と述べ、菅義偉・官房長官や岸田外務大臣(当時)も同様に述べているものの、台湾に関する国内法は一つもない。
台湾との関係強化を求め、本会が2013年3月に発表した日本版・台湾関係法(日台関係基本法)の制定が待たれる。
◆米高官、台湾に 中国反発[FNNニュース:3月22日] https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00387802.html
—————————————————————————————–米国務次官補代理が訪台 台米関係の深化に期待【中央通信社:2018年3月21日】http://japan.cna.com.tw/news/apol/201803210002.aspx
(桃園空港 21日 中央社)米国務省のアレックス・ウォン次官補代理(東アジア・太平洋担当)が20日、台湾を訪問した。22日まで滞在する。外交部によると滞在期間中は政府の関係部門を訪れ、台米関係の今後の発展やインド太平洋地域における協力などについて意見を交換する予定。同部は「台米両国の友情を示すだけでなく、双方のパートナーシップ関係の深化にも寄与する」と訪台を歓迎した。
ウォン氏の台湾訪問は昨年12月の国務次官補代理就任以来初めて。この日夜に桃園空港に到着したウォン氏は笑顔を浮かべながら報道陣の前に姿を見せたが、取材には応じなかった。
米国務省のGrace Choi東アジア・太平洋局報道官は中央社の書面取材に対し、ウォン氏は在台北米国商工会議所主催のパーティーに出席し、あいさつを行うほか、台湾当局と台米関係の重要な議題について話し合うと説明。今回の訪問では、米国の長期にわたる台湾政策と台湾への支持を改めて確認するとした。
ウォン氏が米国側のメッセージを蔡英文総統に伝えるのか否かについては、回答がなかった。
(邱俊欽/編集:名切千絵)