日台与党の外交・防衛政策の責任者により第4弾「与党版2+2」を開催

 7月27日、日台与党の自民党と民進党が外交・防衛政策責任者による第4弾「外務・防衛2プラス2」会合を自民党本部で開催するという。自民党からは堀井巌・外交部会長と国場幸之助・国防部会長、民進党からは立法委員の郭國文氏と羅致政氏が出席するそうだ。

 折しも7月25日から、郭國文氏を団長として、羅致政、林静儀、何志偉、頼恵員、劉世芳の5人の立法委員や南投県議や台南市議6人などとともに来日中(途中合流者を含む)で、日本維新の会の馬場伸幸・代表や藤田文武・幹事長などとも懇談予定だという。

 日台の与党版「外務・防衛2+2」が初めて開かれたのは2021年8月27日で、自民党からの呼び掛けによる。オンラインで実施し、日本側は、自民党外交部会長の佐藤正久・参議院議員と、国防部会長の大塚拓・衆議院議員。台湾側は、民進党本部国際部主任の羅致政・立法委員と立法院の外交・国防委員会委員の蔡適応・立法委員により約1時間半にわたって行われた。

 第2弾は2021年12月24日に外交・経済政策の責任者が経済版「2+2」をオンラインで行い、自民党は佐藤正久・外交部会長と石川昭政・経済産業部会長、民進党は羅致政・立法委員と経済委員会召集委員の邱志偉・立法委員が出席し、太平洋島諸国支援や日台と米国が協力して半導体などの分野でサプライチェーンを構築する必要性などについて話し合った。

 この第2弾の折、台湾側の要望で外務・経産の2+2の定例化で合意し、昨年12月に訪台した世耕弘成・参議院幹事長と蔡英文総統の間では、外交・防衛責任者による「外務・防衛2+2」を定例化することでも一致している。

 第3弾は本年3月21日に台湾において初の対面方式で開かれ、日本からは外交部会長の堀井巌・参議院議員と国防部会長の国場幸之助・衆議院議員、台湾からは羅致政・立法委員と郭國文・立法委員が出席した。

 第4弾となる「外務・防衛2プラス2」も、顔触れは第3弾と同じで、産経新聞は「海洋進出や経済的威圧を強める中国の動向を踏まえ、台湾海峡情勢を中心に地域の安全保障をめぐって協議する方向だ」と報じている。

 7月29日には、中央通信社が伝えているように「来年1月の総統選に民進党から出馬する頼清徳(らいせいとく)副総統の後援会組織『全日本頼清徳後援会』の設立会合にも出席する」という。

 ちなみに、全日本頼清徳後援会の結成大会は、千代田区内幸町の日本記者クラブ大ホールで開かれるが、結成大会の前に行われる台湾・三立テレビの政治討論番組「鄭知道了」の収録参加者も、結成大会参加者も、250名を超える超満席となっているそうで、申し込みはすでに締め切っている。

—————————————————————————————–台日与党「2プラス2」、27日に東京で【中央通信社:2023年7月25日】https://japan.focustaiwan.tw/politics/202307250002

 (台北中央社)与党・民進党と自民党は27日、両党議員が意見を交わす台日与党間の「2プラス2」を東京都内で開く。出席する郭国文立法委員(国会議員)によれば、外交や軍事面について話し合う見通し。

 両党間の2プラス2は2021年8月と同12月にオンライン形式で実施。今年3月には、台北市の民進党本部で初めて対面で行われた。

 郭氏は25日から5日間の日程で日本を訪問。民進党の立法委員や県議、市議らが同行しており、安全保障に関する分野について日本側と意見交換する方針。郭氏は取材に対し、環太平洋経済連携協定(TPP)を含む経済安全保障も焦点の一つだとし、日本側の対台湾政策に関しても理解を深めたいとの考えを示した。

 2プラス2には、郭氏と羅致政立法委員が参加する。郭氏は今回は日本側が主催だとし、詳細について明かさなかった。

 一行は29日、来年1月の総統選に民進党から出馬する頼清徳(らいせいとく)副総統の後援会組織「全日本頼清徳後援会」の設立会合にも出席する。

(王揚宇/編集:楊千慧)

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