天目石議員が議会に「外国人登録証と地図表記の是正を求める意見書」を提案

東京都下、武蔵村山市で市議会議員をつとめる天目石要一郎(あまめいし よういちろ
う)氏は本会の李登輝学校研修団卒業生の一人で、熱心に台湾問題や教科書問題などに取
り組んでいます。最近はじめたブログ「武蔵村山市議会議員・あまめいし要一郎の活動報
告」で、議会に「台湾に対する外国人登録証と地図表記の是正を求める意見書」を提案し
たことを報告されていますのでご紹介します。

 この意見書は「日台共栄の夕べ」で採択した「外登証と台湾表記に関する政府への要望
決議」をアレンジしたものですが、このような形で、地方議会でもどんどん提案していた
だくと、外登証問題も地図表記問題も理解されていきます。

 日台関係に関心のある地方議員の方にはぜひ取り組んでいただくことをお願いします。
知り合いの議員さんにもお奨め下さい。もちろん、「陳情」「請願」という形で、私たち
自身も議会に提案することができますので、取り組んでいただきますようお願いします。
                                 (編集部)

■武蔵村山市議会議員・あまめいし要一郎の活動報告
 http://blogs.yahoo.co.jp/amame1968


 3月議会がスタートしたと思ったら、今日が意見書提案の締め切り日でした。慌てて、
準備していた、外国人登録証問題の意見書を提案しました。以下が、文案です。

台湾に対する外国人登録証と地図表記の是正を求める意見書

 現在の日本と台湾の関係は戦後最良の状態にあるとされる。

 具体例として、平成14年5月、政府が台湾の世界保健機関(WHO)へのオブザーバ
ー参加を支持したことや、課長職までの官僚の訪台が可能になったこと。平成15年12
月には天皇誕生日祝賀会が開催されたこと。加えて、愛知万博を契機に、平成17年9月
末よりは台湾からの観光客にノービザ措置を実施している。

 また、平成18年1月には、仙台市と台南市が交流促進都市提携を結び、11月には八
王子市と高雄市が友好姉妹都市協定に調印した。12月には石川県議会と台南県議会が友
好交流協定を締結するなど、地域レベルでも日台関係は真密度を高めている。

 一方、台湾の世論調査によると、「移住したい国」・「最も立派だと思う国」・「旅行
したい国」の第一位を日本が占めている。また、昨年十月に行われた台湾シンクタンクの
国別好感度調査でも、日本人が第一位となり、米国人、韓国人、中国人を押さえている。

 ところが、日台関係がこのような状態であるにもかかわらず、台湾出身者の外国人登録
証明書ではその国籍を「中国」とし、運転免許証の国籍も「中国」としている。このため
、台湾人は中華人民共和国の国民と誤解されることで、日常生活においても多大な支障を
余儀なくされている。

 また、文部科学省が検定する学校教科書や地図帳では、台湾が中華人民共和国の領土の
一部とされ、子供たちに間違った情報が与えられている。これは、「台湾の領土的な位置
づけに関して独自の認定を行う立場にない」とし、領土帰属未定論に立つ政府見解を明ら
かに逸脱するものである。

 よって、武蔵村山市議会は、政府に対して以下を強く要望するものである。

一、日本政府は、外国人登録証明書や運転免許証の国籍欄表記を「中国」から「台湾」へ
 速やかに改正し、中華人民共和国出身者と区別すること。

二、日本政府は、政府見解を踏まえ、教科書検定において台湾を中華人民共和国の領土と
 表記しないよう指導すること。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。

 平成19年3月○日      

                           武蔵村山市議会 議長
                                    金井治夫

内閣総理大臣 安倍晋三殿
外務大臣 麻生太郎殿
法務大臣 長瀬甚遠
衆議院議長 河野洋平
参議院議長 扇 千景