昨日(2月29日)、台湾の民進党は中央常務委員会において蔡英文主席と高雄市長でもあ
る陳菊代理主席の交代式を行った。陳菊氏は、蔡氏の本来の任期が切れ、次期主席選挙が
行われる予定の5月27日まで代理主席をつとめる。
その陳菊・民進党代理主席が高尾市長として周辺の首長らを引率して大挙来日と、宮崎
正弘氏が今朝のメルマガ「国際ニュース・早読み」で報じている。来日メンバーには、雲
林県知事の蘇治芬、嘉義県知事の張花冠、台南市長の頼清徳、屏東県知事の曹啓鴻も入っ
ているという。全て民進党の首長だ。
この訪日団には、許世楷・前台北駐日経済文化代表処代表と盧千恵夫人も同行すると言
われている。その動向に注目したい。
【宮崎正弘の国際ニュース・早読み:平成24(2012)年3月1】
台湾南部は民進党の大票田。国民党を寄せ付けない強さを誇る地域だが、最大の地盤は
高雄市だ。その市長を兼ねる陳菊女史は2月29日に正式に民進党主席(5月の党大会までの
代理主席)に就いた。
主席交替儀式では主席の印鑑などを引き継ぎ、「党改革」に努力すると声明した。同時
に陳女史は3月4日に来日する旨を発表した。
陳菊は周辺の首長らを引率して大挙の来日だが、国際フードフェアへの参加は表の理由、
大阪では「維新の会」の橋下市長らと面会する。
来日団の中には雲林県知事の蘇治芬、嘉義県知事の張花冠というふたりの女性知事も含
まれ、台南市長の頼清徳、屏東県知事の曹啓鴻らも同行することが分かった。とくに前者
女性三人組は民進党内で有力な女性政治家グループの中核でもあり、これが日本の「維新
八策」に沸くタイミングで、橋下市長と会見する計画が判明しため、様々な憶測が流れて
いる。