先般7月18日に開いた許世楷新代表歓迎会の折、参加者から新代表へ要望したい
ことをアンケート形式で募ったところ、「日本台湾関係法の制定推進」「李登輝
前総統訪日の早期実現」など様々な要望が寄せられました。
このアンケート結果は、去る8月10日、蕭任喬さんご遺族へのお見舞金を許世楷
代表にお届けした折、一緒にお渡ししました。アンケートにご協力いただいた
方々に改めて御礼申し上げます。
このアンケートは、岡崎久彦副会長の提案により日本の外務省へも届けること
になっています。
また、台湾の駐日代表処の機関誌「台湾週報」の最新号(8月12日発行、第215
5号)の「春夏秋冬」欄がこのアンケートのことを取り上げ「ここで注目された
のは、こうした会の場合新任の代表が今後の抱負を披露するのが一般的だが、こ
の会では逆に主催者側が参会者の総意として許代表に、今後努力して是非実現し
て欲しいものとして11項目からなる要望書を提示したことである」としてアンケ
ート内容を紹介していますので、下記にご紹介します。
尚、要望は「台湾週報」でご紹介いただいた他にも、次のようなものがありま
した。
?国名を台湾にする。
?台北駐日経済文化代表処の名称を台湾駐日経済文化代表処とする。
?一般レベルでの日台交流の機会を拡大する。
?中国の脅迫に屈することなく「台湾」の存在をアピールする。
?日本で台湾のニュースをもっと多く報道すべし。
?台湾プロ野球の招聘。
?台湾の国連加盟推進。
?台湾のWTO加盟推進
?尖閣問題の早期解決。
?高砂義勇隊紀念碑の永続的な運営。
?修学旅行先に台湾を。
?許世楷新代表の日本全国での講演。
?日本人学生の台湾留学推進。
それぞれに日台の交流推進のために必要な事柄ばかりです。特に?の許世楷代
表の全国講演の件は、歓迎会当日に閉会の辞と共に要望したこともあり、その歓
迎会の会場でも何件か申し込みがあり、またすでに全国各地から招かれています
。許世楷代表は時間の許す限り受けられているようです。 (編集部)
許世楷(コー・セーカイ)駐日代表への期待が高まっている。7月にはいろい
ろな団体による許世楷代表の歓迎会が催された。それぞれに意義あるものだっ
たが、このうち「李登輝友の会」(小田村四郎会長)と「在日台湾同郷会」(陳明裕
会長)共催による18日の歓迎会について触れてみたい。東京都内のホテルで開かれ
た同会には日本の政界、学界、文化界、在日台湾人ら約600名が参加した。
ここで注目されたのは、こうした会の場合新任の代表が今後の抱負を披露する
のが一般的だが、この会では逆に主催者側が参会者の総意として許代表に、今後
努力して是非実現して欲しいものとして11項目からなる要望書を提示したことで
ある。その内容を次に列記したい。
1、日本が「台湾関係法」を制定するよう働きかけ、その実現を期す。
2、李登輝総統の早期訪日を実現する。
3、NHKのど自慢あるいは紅白歌合戦の台湾公演を働きかけ、実現を期す。
4、大相撲台湾場所の実現を働きかける。
5、台湾の新憲法制定を目的とした日台学術会議を開催する。
6、日本政府に台湾観光客の日本入国ビザ免除を働きかけ実現する。
7、台湾国家元首の訪日と日本政府高官の訪台を推進する。
8、日台共同防衛条約を締結し、両国の軍事交流を強化する。
9、日台自由貿易協定(FTA)締結を実現する。
10、日台間の姉妹都市提携を促進する。
11、日本政府が発行している外国人登録証に台湾人の国籍が「中国」と記載され
ている問題を解決する。
以上だが、一見して分かるとおり、ここに掲げられた各項は、許世楷代表の願
望でもあり、同時に日台友好の強化を望む多数の人々の願望でもある。したが
って、この会場で提示されたのは、許代表に対する「要望」という形式をとった
ものの、実質的には主催者である「李登輝友の会」や「在日台湾同郷会」はもと
より、当日多くのメンバーが参加した「台湾研究フォーラム」、「日本台湾医師
連合」をはじめ各団体および数え切れないほどの有志個人が「コーさん、いっし
ょに頑張りましょう」と同志的な声を上げたものと解釈してよい。これら一つ一
つの実現には今後とも多くの努力が必要とされようが、日台両国のため、遠から
ず実現する日の来ることを望んでやまない。 (K)
[台湾週報、第2155号]