高雄と嘉義で日本からの河津桜植樹式

昨日、本誌で台湾における桜植樹式典について詳細なレポートを掲載した際、2月29
日付の中央通信社の報道記事(漢文)を掲載しましたが、「台湾週報」が2月29日付と3
月1日付の記事を併せて掲載していますのでご紹介します。

 また、この「桜植樹式とお花見ツアー」の模様を、多数の写真とともにホームページ
に掲載しましたのでご覧下さい。                   (編集部)

■日本李登輝友の会ホームページ http://www.ritouki.jp/

 なお、昨日の本誌記事中、下記の誤りがありましたので訂正してお詫びします。
・タイトルの「高尾」→「高尾」
・潮音寺の場所「鵞鑾鼻(がらんび)岬に建立」→「猫鼻頭の近くに建立」
・嘉義県の副県長、「林」氏→「黄癸楠」氏

■潮音寺の参拝について
 普段は無住となっていますので、参拝される際は下記にご連絡下さい。日本語でも大
 丈夫です。
・潮音寺参観予約電話 08-886-7929


高雄と嘉義で日本からの河津桜植樹式
【3月4日、台湾週報】

 日本の「育桜会」および「日本李登輝友の会」は先日、日本の河津桜を台湾に寄贈し、
高雄県と嘉義県でそれぞれ植樹式が行われた。

 2月29日、高雄県・澄清湖風景区で植樹式が行われ、松前孝廣・育桜会理事長、柚原
正敬・日本李登輝友の会事務局長、黄崑虎・台湾李登輝友の会総会長、楊秋興・高雄県
長(知事)、神戸浩道・日本交流協会高雄事務所所長、謝壎煌・台湾自来水(水道)公
司第7管理処経理らが出席し、河津桜の苗木170本を植樹した。

 謝[土薫]煌氏は「昨年12月末、李登輝友の会全国総会の協力で、改良した日本の河
津桜30本の苗木を澄清湖風景区児童遊園に移植したところ、今年1月に花が咲き、美し
かった」と語り、河津桜を育てた経験から、これらの桜は風景区の観光にも有益である
との考えを述べた。

 黄崑虎氏は、これらの日本から寄贈された桜の植樹式は大変意義があると述べ、桜を
通じた台日両国の交流強化に意欲を示した。

 柚原氏は「日本李登輝友の会は2005年より李登輝友の会全国総会を通じて台湾へ河津
桜を寄贈しており、今年は阿里山と澄清湖に植えることになっている。今回は第3回目
の植樹であり、毎年1,000本ずつ、1万本贈る予定である」と説明し、「来年2月に河
津桜が満開になるときには、日本のメディアでも報道されるだろう」と語った。

 松前理事長は園田天光光・育桜会名誉会長からのメッセージを代読した。このなかで、
園田・名誉会長は、台湾が娘のように河津桜を大事に育ててくれていることに感謝の意
を示し、桜が美しく咲くことで、両国の交流がさらに深まるよう期待を示した。

 楊県長は「桜を通じた交流は大変意義があり、苗木の生長は、台日両国の感情がます
ます良くなっている象徴のようだ。高雄県は、桃源郷の藤枝や六亀郷の宝来など、海抜
が高く、桜の生長に適合した土地を提供できる。今後も桜を通じた交流を続け、桜を植
樹して、観光の発展を促進してゆきたい」と語った。

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 3月1日、嘉義県の阿里山公路(台18線)二延平山歩道入口広場で河津桜の植樹式が行
われた。同植樹式には、松前孝廣・育桜会理事長、黄崑虎・台湾李登輝友の会総会長、
蔡推・交通部長(交通相)、陳晋源・公路総局局長らが出席した。

 陳局長は「行政院の『観光客倍増計画』に呼応し、阿里山公路沿線の観光スポットを
より魅力的なものにするため、『李登輝友の会』の協力の下、日本の育桜会から河津桜
が300本贈られ、ここに植樹式を行う」と述べた。

 「河津桜」は大島桜と寒緋桜がかけ合わされたもので、ピンク色の花が咲く。今回植
樹されたものは、高さ約160センチで、来年2月から3月にかけて開花する。

 蔡部長は「来年、桜が咲く頃には、多くの観光客で賑わい、台湾の観光客も日本人と
同じように桜の下を散歩できる」と、育桜会に対して感謝の意を示した。

 育桜会は、園田天光光・元衆議院議員が創設した国際交流の団体で、同氏は世界平和
の推進ならびに日本とその他の国々との友好関係の増進のために「育桜会」を組織し、
日本の桜を各国へ寄贈している。



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