台湾の国立政治大学が「安倍晋三研究センター」を設立 昭恵夫人も臨席

銃弾に斃れた安倍晋三元総理の誕生日だった昨日(9月21日)、台湾の国立政治大学が「安倍晋三研究センター」を設立した。

台湾の大学に政治家の名前を冠した研究機構が設けられるのは初めてのことだ。

設立式典には、頼清徳・総統はじめ呉[金リ]燮・国家安全会議秘書長や鄭英耀・教育部長(文部科学相に相当)などが参列し、日本側からは安倍昭恵夫人、甘利明・元自民党幹事長、・安倍総裁特別秘書を務めた萩生田光一・元経産大臣や西村康稔・元経産大臣、片山和之・日本台湾交流協会代表、台湾の国策顧問だった金美齢氏なども出席した。

式典ではまた、安倍元総理の葬儀に副総統として台湾から参列した頼清徳・総統の揮毫による「國立政治大學 安倍晉三研究中心」と、同センターの最高顧問に就任した昭恵夫人が揮毫した「国立政治大學安倍晋三研究センター」の2枚の看板が披露された。

同センター設立の準備を主導してきた李世暉・国立政治大学教授が初代主任(所長)に就き、李世暉所長から頼総統と昭恵夫人に記念品が贈呈された。

同センターは、安倍元総理の戦略や国家利益の観点を研究、理論化することで台湾と日本の共通利益がどこにあるのかを提示することを目的に設立された。

今後、「安倍晋三図書室」を併設し、毎年1回、国際シンポジウムを開催するという。

来年4月には「安倍政経塾」の開講を予定し、「台日交流貢献賞」も創設し、来年9月には第1回の授賞式を催したいとしている。

◆台湾の大学 「安倍晋三研究センター」を開設 式典出席の昭恵夫人は涙 【ANNnewsCH :2025年9月21日】 https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e5%ae%89%e5%80%8d%e6%99%8b%e4%b8%89%e7%a0%94%e7%a9%b6%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc&mid=651115762A7BFD43AA2A651115762A7BFD43AA2A&FORM=VIRE

◆安倍晉三研究中心 https://abeshinzo.com.tw/ja/


台湾で安倍晋三研究センター設立大会 頼総統「死去は台湾と全世界の損失」昭恵夫人も出席【産経新聞:2025年9月22日】https://www.sankei.com/article/20250921-6NSWFGW62FLEDKWETNND6TVM54/

【台北=西見由章】台湾の頼清徳総統は21日、台湾の政治大が台北市で開いた「安倍晋三研究センター」の設立大会に出席し、「安倍元首相の死去は日本の損失であるだけでなく台湾と全世界の損失だ」と述べた。

頼氏は、同センターが安倍氏の戦略研究や人材育成だけでなく、日台協力の重要なプラットホームとしての役割を果たすよう求め、全力で支援する姿勢も示した。

頼氏は安倍氏の「台湾有事は日本有事」との発言や外交戦略「自由で開かれたインド太平洋」などに触れた上で、「われわれが中国の軍事拡張に直面しながら今日も平和を享受できているのは、(中国を抑止する枠組みを構築した)安倍元首相の大局観のおかげだ」と指摘した。

研究センター最高顧問の昭恵夫人は「主人は(元総統の)李登輝先生から、理想だけを求めるのではなく、現実をみて政治をしなければならないと学んだと語っていた」とあいさつした。

9月21日は安倍氏の誕生日。

設立大会には台湾の呉[金リ]燮(ご・しょうしょう)国家安全会議秘書長や鄭英耀(てい・えいよう)教育部長(文部科学相に相当)、日本側からは甘利明・元自民党幹事長らも出席した。


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