北海道津別町に「津別町日台親善協会」が設立、天燈祈願祭を実施し今秋訪台

日台姉妹都市提携の現状は本会HP「姉妹都市交流」をどうぞ

 昨年11月5日発行(第636号)の本誌でお伝えしたように、札幌から車で約5時間半、女
満別空港から30分のところにある人口6,000人の津別町が台湾・彰化県にある二水郷と交
流を深めていることを伝える「北海道新聞」の記事を紹介しました。

 津別町と彰化県・二水郷との交流はその後も着実に続き、1月21日には「津別町日台親
善協会」が設立され、佐藤多一町長らが実現したいと願っていた「天燈祈願祭」も2月
16日に実施することが決まり、11月には訪台団派遣を計画していることを北海道新聞が
伝えています。

 なお、日台の姉妹都市は、一昨年が仙台市と台南市、八王子市と高雄市、昨年が鳥取
県三朝町と台中県・石岡郷、沖縄県宮古島市と基隆市が提携し、現在、日本の14自治体
が台湾の自治体と友好交流都市や交流促進都市として提携しています。詳しくは本会ホ
ームページの「姉妹都市交流」をご覧ください。

 北海道津別町と彰化県二水郷が無事に姉妹都市提携までたどりつくことを願っていま
す。11月の記事も併せて再掲します。                 (編集部)


台湾へ今秋訪問団 津別 親善協会が発足
【1月23日 北海道新聞】

 【津別】台湾との友好を深めようと町民有志が21日夜、津別町日台親善協会を設立し
た。網走管内でさまざまなイベントが企画されている「オホーツク流氷の日」(2月17
日)に合わせ、前夜の2月16日に「天燈祈願祭」を実施するほか、11月には台湾への訪
問団派遣を計画している。

 林業研修会館で開かれた設立総会には約20人が出席した。設立準備会代表の道林実さ
んを会長に選出し、規約や事業計画を決定。名称は当初案では「日華親善協会」だった
が「中華民国より台湾の呼称の方が町民に親しみがある」との意見が出され、「日台」
に変更した。

 天燈祈願祭は、手作りのあんどんに願い事を書いて空に打ち上げる台湾の祭りで、開
催前に台湾から講師を招き、あんどんの作り方の講習会も開く予定。今秋に300回目を迎
える台湾・二水郷の引水祭りへの参加ツアーも企画する。

 リコーダーを通じた児童生徒の交流や、近隣市町村の台湾出身者との交流会開催も
目指す。(佐藤仁)


津別町 台湾・二水郷へ訪問団 町長ら11人 交流促進へ道筋
【平成19年11月2日 北海道新聞】

 【津別】町は10日から台湾中部のまち二水郷に佐藤多一町長らによる初の訪問団を派
遣する。5月に二水郷の許文耀・郷長(町長)らが津別を訪れたことへの返礼を兼ね、
今後の交流促進へ道筋を付けたい考えだ。

 訪問団は佐藤町長と町産業課の担当者をはじめ町議会、町農協などの総勢11人。10日
から14日までの日程で二水郷や台湾最大の都市・台北を訪れる。町費の支出は、町長と
担当職員の2人分の約30万円。

 二水郷ではあんどんを空に飛ばす天燈祈願のイベントに参加するほか役場や議会を訪
問。民宿やレジャー農園、病院、ゴルフ場なども見学し、日本からの長期滞在者誘致に
力を入れている現地の受け入れ態勢を確認する。

 また、二水郷近郊の二林鎮・中正国民小を訪問。町内の活汲小中がリコーダー演奏で
活躍していることから、全日本リコーダーコンテストにも参加している中正国民小との
交流を目指す。台北ではデパートの食品売り場や青果市場を視察。津別産農産物輸出の
可能性を探る。

 佐藤町長は「正式な姉妹都市提携などはまだ考えていないが、可能なところから交流
を進めたい。天燈祈願のイベントは津別でもできれば面白い」と話している。

 二水郷は人口約1万7千人の農業のまち。駐日台北経済文化代表事務所(東京)の郭
仲熙次長が二水郷出身で、部下が10年前に佐藤・現町長宅にホームステイした縁で交流
が始まった。(佐藤仁)


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