八田與一技師の生家に生誕120年記念の石碑が建立

11月5日、八田與一技師のふるさと金沢の生家に生誕120年を記念して、「八田技師夫妻
を慕い台湾と友好の会」(中川外司事務局長)により石碑が建立され、除幕式が行われま
した。
 式典には八田與一技師の令孫で、去る5月20日に亡くなられた八田晃夫氏令息の八田修一
氏や嘉南農田水利会の徐金錫会長、台北駐日経済文化代表処の許世楷代表も参列し、その
偉業を偲んだそうです。
 昨日の中日新聞記事と、昨晩配信のメールマガジン「台湾の声」に掲載された参列者の
感想を転載してご紹介いたします。また、すでに紹介しました金沢の「ふるさと偉人館」
で開催中の「生誕120年記念 八田與一展−台湾の大地を潤した男」も併せて掲載します。
この秋、訪れたいところが増えました。                 (編集部)


八田技師 生誕120年を記念 金沢で除幕式 日台懸け橋 生家に碑
【11月6日 中日新聞「石川版」】

http://www.chunichi.co.jp/00/ikw/20061106/lcl_____ikw_____000.shtml

 大正から昭和初めにかけ台湾南部に大規模なダムと水路を建設した金沢市出身の技師八
田與一氏(一八八六−一九四二年)の生誕百二十年を記念する石碑が同市今町の生家の庭
に完成し五日、家族や関係者らが除幕式を行って偉業を偲(しの)んだ。 (報道部・加
賀大介)

 八田氏は旧四高、東京帝大工科大学を卒業後、台湾総督府に勤務。一九二〇年から十年
間をかけ、台湾南部の嘉南平原に長さ千二百七十三メートルの当時東洋一とされた「烏山
頭(うざんとう)ダム」と、総延長一万六千キロの給排水路を建設。同平原は台湾随一の
穀倉地帯となり、八田氏は「台湾農業の恩人」としてダムの脇に銅像が建てられ、命日の
五月八日には毎年墓前祭が行われている。
 生誕地碑は地元有志でつくる「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」(中川外司事務局
長)が建立。除幕式には地元住民らも出席し、山出保市長は「台湾との友好、世界平和に
寄与した功績は計り知れない」とたたえた。台湾から来日した嘉南農田水利会の徐金錫会
長も「碑の完成を機にさらに交流を深めていきたい。こうした懸け橋がこれからも私たち
の心に深く深く残っていくと思う」と語った。
 八田氏の孫の八田修一さんは「祖父の死後六十年を経ても金沢や台湾の人々がこれほど
慕ってくれていることに大変感動しました。家族の一人として、日本と台湾の友好に努力
することを碑に誓いたい」とあいさつした。

写真:生誕地に建てられた、八田與一氏の碑を感慨深げに見る関係者ら=5日、金沢市今
   町で


八田氏記念碑の除幕式に参加
                             IH(61歳、会社役員)

【11月6日 メールマガジン「台湾の声」】

 いつも「台湾の声」を楽しみにしている金沢の一市民です。
 昨年、台湾での「八田與一生誕120年祭」にも参加いたしました。
 本日、10時より八田氏生家前庭において記念碑の除幕式がありまして、参加して参り
ました。
 驚いたのは台湾代表「許 世諧」先生の来賓を頂き、御講演賜ったことです。
 日台の更なる友情と共に未来志向のお話をされました。
 今日は大変有意義な一日でありました。
 私も微力ながら台湾との友好発展のために応援致します。

『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html


金沢のふるさと偉人館で「生誕120年記念 八田與一展」を開催中

http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ijin/kikaku/index.htm

■生誕120年記念 八田與一展−台湾の大地を潤した男−

■日 時 平成18年10月26日(木)〜平成19年2月25日(日)
     ※12月29日〜1月3日は休館いたします

■会 場 金沢市立ふるさと偉人館
     金沢市下本多町6番丁18-4 TEL. (076) 220-2474
     http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ijin/riyou/index.htm

◇特別展記念講演会(1)
 日時:平成18年11月4日(土)午後1時30分〜4時30分頃
 演題:「嘉南大しゅうの父・八田與一」
 講師:徐 金錫 氏(台湾 嘉南農田水利会会長)
 演題:「八田與一が遺したもの」
 講師:高橋 裕 氏(東京大学名誉教授)

◇特別展記念講演会(2)
 日時:平成18年11月25日(土)午後1時30分〜3時頃
 演題:「台湾を愛した日本人 八田與一の生涯」
 講師:古川 勝三 氏(『台湾を愛した日本人』著者)

◇特別展記念講演会(3)
 日時:平成18年12月9日(土)午後1時30分〜3時頃
 演題:「烏山頭ダムと八田與一」
 講師:玉井 信行 氏(金沢大学大学院教授)

◇特別展記念講演会(4)
 日時:平成18年12月17日(日)午後1時30分〜3時頃
 演題:「三年輪作を中心として」
 講師:丸山 利輔 氏(石川県立大学学長)


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