2月14日、江ノ島電鉄、京福電気鉄道、高雄メトロが「観光マーケティング提携協議書」を締結しました。
すでに江ノ電と高雄メトロは2016年7月4日に「観光連携協定」を締結し、京福電鉄も2017年6月8日に高雄メトロと「観光連携協定」を結んでいますが、今回は高雄メトロのキャラクター「蜜柑駅長」を使った3社連携のグッズを販売し、江ノ電と京福電鉄の主要駅に専用のコーナーを常設するという提携だそうです。
高雄メトロのキャラクター「蜜柑(みかん)駅長」とは、高雄メトロ橋頭糖廠駅に勤務する実在の猫で、元は野良猫だったそうですが、オレンジ色の毛並から「ミカン」と呼ばれ、その愛らしさから猫好きの心をわしづかみにし、2020年に橋頭糖廠駅の駅長さんにおさまったところ、利用客は以前の約3割増しになったそうな。
2021年3月には、なんと猫好きで知られる蔡英文総統も橋頭糖廠駅を訪れ「みかん」の駅長ぶりを視察したというほど、台湾ではよく知られた猫ちゃんだそうです。
下記に「Taiwan Today」が報じたニュースをご紹介します。
「みかん駅長」と対面した蔡総統の相好をくずした笑顔がなんともチャーミングです。
台湾ではみかん駅長をモチーフにしたグッズがすでに販売され、猫好きが多い日本でもミカン駅長のご利益にあやかろうと三社の提携になったようです。
今回の提携は、2024年11月8日の広島電鉄と平渓線による「姉妹鉄道」と「観光提携協定」締結以来となります。
日台の鉄道提携は、1986年1月25日の大井川鐵道と阿里山森林鉄道の「姉妹鉄道」締結からは55件(本会調査)となりました。
◆蔡総統も視察!高雄メトロ橋頭糖廠駅のネコ駅長「ミカン」
【Taiwan Today:2021年3月19日】
https://jp.taiwantoday.tw/
高雄メトロ 江ノ電や京福電鉄と提携協議書に調印 グッズ販売などで協力
【中央通信社:2025年2月15日】
https://japan.focustaiwan.tw/travel/202502150002
(台北中央社)南部・高雄市でメトロ(MRT)を運営する高雄メトロは14日、江ノ島電鉄(江ノ電、神奈川県)、京福電気鉄道(京都府)と3社連携の観光マーケティング提携協議書を交わしたと発表した。
今後高雄メトロのキャラクター「蜜柑駅長」を使った3社連携のグッズを販売し、江ノ電と京福電鉄の主要駅に専用のコーナーを常設するとしている。
高雄メトロ、江ノ電、京福電鉄の3社は2017年に観光連携協定を結んでいる。
高雄メトロによると、今回結ばれた協議書では、3社の制服を着た蜜柑駅長の商品を打ち出し、3社の駅などで販売することが盛り込まれたという。
高雄メトロは、グッズの販売コーナーは観光客の多い駅に展開すると説明。
グッズは今年8月7日〜13日に開催される台湾のクリエーティブ産業の祭典「クリエーティブエキスポ台湾」(台湾文博会)で正式発表される予定だとしている。
高雄メトロの楊岳崑董事長(会長)は、観光連携協定の締結から今年で8年になるとし、3社の友好関係をさらに深め、観光交流による相互送客の促進を図ると説明。
蜜柑駅長が正式に日本進出を果たすことに触れ、国境を越えたより多くのビジネスチャンスの創出に期待を寄せた。
(林巧[王連]/編集:齊藤啓介)
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