【祝】 宮城県教育委員会と高級中学以下学校国際教育交流聯盟が「協力覚書」を締結

宮城県教育委員会は4月16日、台湾の高級中学以下学校国際教育交流聯盟と「教育交流に関する協力覚書」を締結しました。

都道府県の教育委員会が小学校と中学校の国際交流を促進するために台湾の関係機関と提携するケースはあまりないようです。

これまで、日台間の姉妹都市や友好交流都市などの都市間提携にはほとんど青少年交流が組み込まれています。

例えば、台湾との青少年交流や高校生の修学旅行先に台湾を選択する高校が多い静岡県は、2009年3月に当時の台北県、高雄市、高雄県、嘉義市とそれぞれ「青少年相互交流推進協定」を結び、交流を促進してきました。

このように、これまでは自治体が先導する形が多かったのですが、2011年の東日本大震災以降は都道府県教育委員会が乗り出すケースが増えつつあります。

ここ10年ほど、高校生の海外修学旅行(台湾は教育旅行)先として日台は双方とも第1位を占めるという麗しくも望ましい関係が続いています。

この背景には、各校の教育方針と指導はもとより、都道府県の教育委員会が台湾各地の教育局と提携していることも大きいようです。

このことはほとんど知られていないようですので、下記に本会調査の事例をご紹介します。

1)2014年05月22日、広島県教育委員会と桃園県教育局が「教育協定」を締結。

2)2015年09月07日、徳島県教育委員会と新竹市教育処が「教育交流協定」を締結。

3)2016年12月19日、東京都教育委員会と台北市教育局が「教育交流に関する覚書」を締結。

4)2016年12月20日、東京都教育委員会と高雄市教育局が「教育交流に関する覚書」を締結。

5)2018年09月13日、長野県教育委員会と高雄市教育局が「教育交流協力に関する覚書」を締結。

6)2021年08月31日、青森県教育委員会と台北市教育局が「教育交流協力に関する了解覚書」を締結。

7)2024年01月17日、大分県教育委員会と台北市教育局が「教育覚書(MOU)」を締結。

残念ながら、日本の報道ではこの宮城県教育委員会と台湾の高級中学以下学校国際教育交流聯盟の「教育交流に関する協力覚書」締結についての記事は見当たりませんでした。

台湾の「Taiwan Today」誌が報じていましたので、教育委員会が小学生と中学生による台湾との交流促進をリードしようとする宮城県教育委員会がモデルケースとなり、他の教育委員会も追随することを願いつつ、下記にその記事をご紹介します。


宮城県教育委員会、台湾と小中学校レベルの教育交流目指す【Taiwan Today:2024年4月17日】https://m.facebook.com/TaiwanTodayJP/posts/833591872117697/

 近年台湾と活発に交流を進めている宮城県教育委員会の佐藤靖彦教育長らが15日から18日まで、教育部の招きを受けて台湾を訪問している。

一行は佐藤教育長のほか、宮城県経済商工観光部の梶村和秀部長、宮城県議会の高橋伸二議長及び県議会議員など12名。

16日には教育部の林明裕政務次長(=副大臣)が立ち会う中、台湾の「高級中学以下学校国際教育交流聯盟」と教育交流に関する協力覚書(MOU)を締結した。

「高級中学以下学校国際教育交流聯盟」は、教育部国民及学前教育署が初等・中等教育の国際交流促進を目的に設立した組織で、台湾を訪れる世界各地の初等・中等教育関連団体の受け入れを担い、台湾を代表して義務教育段階の国際交流を行っている。

双方はこのMOU締結を通して、宮城県と台湾の小学校及び中学校の国際交流を促進する。

(教育部)。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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