【祝】 台湾から日本へ血中酸素濃度計1万台と酸素濃縮器1008台を寄贈

 台湾の外交部は「日本の新型コロナウイルスの感染状況およびわが国の防疫のキャパシティを総合的に考慮した上で、日本における台湾友好議連の『日華議員懇談会』(日華懇)の協力の下、日本に血中酸素濃度計1万台および酸素濃縮器1008台などの医療器材を寄贈」(台湾週報)することを決定、昨日(9月16日)夕方、謝長廷・台北駐日経済文化代表処は衆議院第一議員会館国際会議室において、同議連の古屋圭司・会長(衆議院議員)、衛藤晟一・副会長(参議院議員)、岸信夫・幹事長(防衛大臣)の役員に目録を贈呈しました。

 これは、昨年4月21日のサージカルマスク200万枚の寄贈に続く大型寄贈で、日本から台湾への5回に及ぶワクチンの無償提供に対する感謝の医療機器だそうで、謝長廷代表は「台湾の感染状況が厳しくなった際、日本政府がいち早くワクチンを提供してくれたことは『恵みの雨』だった」(日本経済新聞)と述べ、また「日本のメディアの報道によれば、家で療養中の患者はパルスオキシメーターと酸素濃縮機を必要としている。そのため、ワクチンへのお礼として、パルスオキシメーターと酸素濃縮機を寄付した」(台湾国際放送)と話したそうです。

 菅義偉首相もツイッターに「台湾の皆さまへ」と題した感謝の言葉を日本語と中国語でつづっています。

 菅首相は昨日、小池百合子・都知事の案内で東京都の「酸素・医療提供ステーション」を視察後、ツイッターで「未だに、多くの方が自宅で療養されており、こうした方々の不安にこたえる施設を増やしていくことは急務です。同施設では、患者さんに最も必要な『酸素』の投与、重症化を防止する『抗体カクテル療法』の2つを行うことができます」とつづり、自宅療養者が急増する自宅療養者にもっとも必要なのが「酸素」であることを明言していますので、台湾政府からの血中酸素濃度計(パルスオキシメーター)と酸素濃縮機は、日本にとってまさに「恵みの雨」。心より御礼申し上げます。

 日本台湾交流協会の大橋光夫会長も「度重なるご支援に対し、心から感謝を申し上げます」と感謝の意を表しています。

 下記に、菅首相のツイッター、大橋会長の感謝のメッセージ、台湾国際放送の記事、台湾週報(台北駐日経済文化代表処の機関紙)の記事をご紹介します。

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◆菅義偉首相ツイッター[9月16日]:https://twitter.com/sugawitter

 台湾の皆さまへ 台湾から日本への酸素濃縮器と血中酸素濃度計の供与に心から御礼申し上げます。日本と台湾は自然災害や感染症 の脅威に向き合うたび、人道的見地から互いに助け合うことで友情を育んできました。台湾から頂く機材は、これ らを必要とする現場で大切に使わせていただきます。 謝謝台湾!

◆台湾からの酸素濃縮装置等の供与について(大橋会長メッセージ)[9月16日] https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=2489&dispmid=5287

◆台湾国際放送:ワクチンへのお礼、台湾が日本に医療物資を寄付[9月16日] https://jp.rti.org.tw/news/view/id/94117

—————————————————————————————–駐日代表処がわが国政府を代表し日本に医療物資を寄贈 【台湾週報:2021年9月16日】

 わが国政府は防疫に国境はないという理念に基づき、日本の新型コロナウイルスの感染状況およびわが国の防疫のキャパシティを総合的に考慮した上で、日本における台湾友好議連の「日華議員懇談会」(日華懇)の協力の下、日本に血中酸素濃度計1万台および酸素濃縮器1008台などの医療器材を寄贈します。

 当駐日代表処の謝長廷代表は本日(9月16日)午後、衆議院第一議員会館国際会議室を訪れ、わが国政府を代表し医療物資の寄贈を行いました。贈呈式に日本側からは、「日華懇」会長の古屋圭司衆議院議員をはじめ、衛藤晟一副会長、岸信夫幹事長ら衆議院議員が臨席し、台日友好の重要な瞬間に立ち会われました。

 日本は台湾の重要な友好パートナーであり、この度のわが国政府による医療物資の支援は、国際社会における責務を果たすものであります。また同時に、台日が相互に助け合う「まさかの時の友こそ真の友」を示すものであり、このような「善の循環」は世界の模範となっています。新型コロナウイルスの感染状況はまだ深刻な状況が続いていますが、台日双方は今後も公衆医療衛生の分野での協力関係を深めてまいります。

【台北駐日経済文化代表処 2021年9月16日】

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