た宮元陸(みやもと・りく)氏が当選した。
宮元市長は県議会議員時代に「日台友好促進石川県議会議員連盟」事務局長として、石川県議会
と当時の台南県議会との「友好交流協定」締結に尽力し、2006(平成18)年12月19日、日本で初め
て台湾の県議会と友好交流協定を結んだ。2010年12月に台南県と台南市が合併して台南市になると、
頼清徳・台南市長らと会い台南市議会と協定を結び直している。
宮元氏は加賀市長当選の直後から「石川県では台湾の自治体と姉妹提携しているところはないの
で、ぜひ進めたい」と抱負を語っていた。
そして、今年の4月3日に台南市を訪れ、旧知の頼清徳市長と姉妹都市提携で合意し、その前日の
2日にはやはり旧知の陳菊・高雄市長と会い、同市と観光交流都市協定、高雄市鼓山(こざん)区
と友好都市協定を結ぶことで合意してきた。
宮元市長はそのとき「そう何度も足を運べるわけでもないので、やるなら一気にやってしまわな
いと」と事もなげに述べている。正式な姉妹都市提携は議会の承認も必要だ。すでに加賀市議会の
同意も取り付けていた。市議会も宮元市政を翼賛している。
宮元市長はこの7月、台南市との姉妹都市など3つの調印式に臨む。朝日新聞が伝えているので下
記に紹介したい。これで、現在、日台間では30の自治体が姉妹都市提携などを結んでいるが、一気
に33例となる。
石川)加賀市、台湾の都市と友好提携へ
【朝日新聞:2014年5月24日】
加賀市は23日、台湾の台南市や高雄市などと友好提携を結ぶと発表した。台南市との「姉妹都
市」、高雄市との「観光交流都市」のほか、高雄市鼓山区とは「友好交流都市」を取り交わす。7
月に現地で調印式に臨む。宮元陸市長は「多くの台湾の観光客が県内を訪れており、自治体交流で
観光客誘致や投資を呼び込むなど交流拡大を図りたい」と話した。
市はこの日、6月2日開会の定例議会に提出する12議案を発表した。統合新病院開設に伴い廃
止される予定の山中温泉医療センターについて、診療所機能のあり方を検討する費用(378万
円)などを一般会計補正予算案に計上。「広報大聖寺」の編集をめぐり市民約50人が損害賠償を
求めた訴訟について「市が発行元の協議会に陳謝する」などとする金沢地裁の和解勧告を受け入れ
ることへの同意も求める。