4月15日、熊本県上天草(かみあまくさ)市と新北市瑞芳区が「友好交流協定」を締結しました。
上天草市には「猫の島」として知られる湯島(ゆしま:島原・天草一揆の際に天草と島原の一揆軍が戦略会議をしたことから別名「談合島」とも呼ばれる)、片や新北市瑞芳区には「猫村」として知られる猴[石同](ホウトン)があることも協定締結の一因となったそうです。
調印式は新北市瑞芳区公所において、上天草市の堀江隆臣(ほりえ・たかおみ)市長と瑞芳区の楊勝閔・区長が臨んだとのことです。
今年の日台間の都市間提携は、1月の鹿児島県と屏東県(交流促進に関する基本合意書)、鹿児島県伊佐市と花蓮市(友好交流協定)、2月の熊本市と高雄市(スタートアップ関連交流促進覚書)と立て続けに九州各地と台湾の都市間提携が続いていますが、今回も九州でした。
下記に紹介する中央通信社の記事にも出てくるように、台北駐大阪経済文化弁事処(総領事館に相当)福岡分処の陳銘俊・処長の仲介が締結に大きく寄与しているようです。
それに加えて、やはりTSMC(台湾積体電路製造)の九州進出の影響も見逃せないようです。
今回の「友好交流協定」締結は、2月27日に熊本市と高雄市が「スタートアップ関連交流促進覚書」に続くもので、今年で4件目、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」締結からは135件目(本会調査)となります。
ただし、最近の再調査により、嬉しいことに栃木県真岡市と雲林県斗六市、茨城県笠間市と台北市など10件ほどが新たに都市間提携を結んでいたことが判明しています。
いずれ、再調査の結果を報告したいと思います。
新北市瑞芳区、熊本県上天草市と友好交流協定締結 共通点は「ネコ」【中央通信社:2024年4月15日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202404150006
(台北中央社)北部・新北市瑞芳区は15日、熊本県上天草市と友好交流協定を締結した。
瑞芳区には「猫村」として知られる猴[石同]、上天草市には「猫の島」の愛称を持つ湯島がそれぞれあり、“ネコとの共生”という共通点がある。
相互に学び合うとともに、関係の緊密化を図る。
新北市が報道資料で明らかにした。
調印式は新北市内で開かれ、楊勝閔瑞芳区長と堀江隆臣上天草市長が協定書に署名した。
新北市によれば、両区市は今年1月、台北駐大阪経済文化弁事処(総領事館に相当)福岡分処の仲介によってオンライン交流を実施。
ネコを切り口にした地域PRの経験を互いに紹介し、交流を深めていくことで一致していた。
観光やレジャー資源を広めて発展させていく上で、両区市間にはネコの他にも漁港やサイクリングなど類似点が多くある。
調印式終了後、堀江市長は区側の案内の下、瑞芳を代表する観光名所の象鼻岩や九[イ分]などを訪れた。
(編集:名切千絵)
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